コンサルタント社KPMG社の調査によると、2022年第1四半期のブラジル国内の企業の買収・吸収案件は、国内外の政治・経済情勢の不透明な見通しにも関わらず、前年同期比47.4%増加の553件に達している。
今年第1四半期のM&A案件553件の内訳では、ブラジル企業のM&A案件は全体の69%に相当する384件に達し、前年同期比では57.0%増加を記録している。
今年1四半期のブラジル国内の企業の買収・吸収案件553件は43セクターに及んでいる。昨年第1四半期のM&A案件は375件、昨年1年間では1,963件を記録している。
また今年第1四半期のM&A案件のうち、外資系企業によるブラジル企業のM&A案件は前年同期比27.0%増加の147件、外資系企業による開始系企業のは15件、ブラジル企業による外資系企業のは7件となっている。
今年第1四半期のM&A案件553件のうち最も多いセクターは、インターネット企業の買収・吸収案件で242件、次いで情報テクノロジー企業は83件、サービス提供企業は35件、金融関連企業は26件、テレコン・メディア20件、教育19件、病院・クリニック16件、保険13件、輸送関連企業のM&A案件は12件であった。
デジタルトランスフォーメーション関連のIT企業及び情報テクノロジー企業のM&A案件は全体の60%を占めており、テクノロジーやイノベーション関連企業のM&A案件が牽引しているとKPMG社のL、uis Mottaパートナーは説明している。