27か月の下落後に国内線のASKがパンデミック発生前を上回ったとAnacが発表

国家民間航空監督庁(Anac)は7月1日に発表した最新の需給レポートで、国内航空市場の主要な指標である有効座席キロ(ASK=供給)と有償旅客キロ(RPK=需要)が、新型コロナウイルス(COVID-19)のパンデミックが発生する以前の水準近くまで達したことを明らかにした。2022年5月の場合、2019年同月と比較してASKは+6.0%を記録した。

Anacによると、医療危機が発生する以前の同じ月との比較で、この2つの指標のどちらかがプラスに転じたのは5月が初めてだという。一方でRPKは、2019年同月との比較で-2.5%だった。

また2021年同月との比較では、RPKは+87.6%、ASKは+71.5%だった。

5月の国内線の旅客輸送量は640万人で、2019年同月との比較で-10.0%だった。ただし、前年同月との比較では+75.8%を記録した。

5月の国内貨物輸送量は2019年同月比で-6.1%、前年同月比では+16.0%となる3万6,000トンだった。

国内市場のシェアを見ると、5月はラタン(Latam)航空が33.7%でトップ。次いで、アズール(Azul)航空が33.3%で2位、さらにゴール(Gol)航空が32.6%で3位だった。5月の座席利用率は、2019年同月比で-8.0%、2021年同月比で-8.6%だった。

国際線を見ると、5月の貨物輸送量は8万8,000トンで、5月としては22年前にスタートしたAnacの計測史上で最高の8万8,000トンを記録した。2019年年同月比で+24.7%、2021年同月比でも+1.8%だった。

また旅客輸送量は120万人以上となり、Anacによると月間の数字としては2020年2月以降で最多を記録した。ただし、2019年5月と比較した場合は-36.5%だった。(2022年7月5日付けエスタード紙)

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