今年3月の経常収支は28億ドルの赤字計上も過去5年間では最低の赤字(2022年7月25日付エスタード紙)

ブラジル中央銀行のストライキの影響で、各種統計の発表が遅れているが、2022年3月のブラジルの経常収支は27億6,000万ドルの赤字を計上したにも関わらず、3月としては、2017年3月の1億8,550万ドルの黒字以降では最低の赤字を記録している。

今年3月の海外投資家による対内直接投資は75億ドルを記録して、今年3月のブラジルの経常収支赤字27億6,000万ドルをカバーしても約50億ドルの黒字を計上する程の対内直接残高を記録している。

ブロードキャストプロジェクションでは、今年3月の経常収支の最低予想は40億ドルの赤字、最高予想は15億ドルの黒字、平均予想は4億ドルの黒字を予想していた。

今年3月の経常収支の内訳は、貿易収支は61億ドルの黒字。サービス部門収支は22億ドルの赤字、第一次所得収支は69億5,000万ドルの赤字、ファイナンス収支は36億ドルの赤字を計上していた。

今年第1四半期の経常収支は131億ドルの赤字計上、6月の四半期インフレレポートによると連邦政府は今年の経常収支を40億ドルの黒字を予想している。

今年3月の過去12か月間の累積経常収支はGDP比1.41%に相当する235億ドルの赤字計上、2021年8月のGDP比1.40%の赤字以降では最低の赤字比率を記録している。

今年3月の対内直接投資残高は、76億ドルと昨年3月の70億ドルを上回っている。ブロードキャストプロジェクションの最低予想は45億ドル、最高予想は131億ドル、平均予想は65億ドルであった。

今年第1四半期の累積対内直接投資残高は241億ドル、中銀では今年の対内直接投資を550億ドルと予想、6月の四半期インフレレポートによると今年3月の過去12か月間の累積対内直接投資残高は、GDP比3.08%に相当する512億5,000万ドルを予想している。

 

https://camaradojapao.org.br/jp/?p=50113