最終フォーカスレポートは今年のGDP上率を1.97%に上方修正(2022年8月1日付ヴァロール紙)

1日のブラジル中央銀行の最終フォーカスレポートによると、2022年のインフレ指数の広範囲消費者物価指数(IPCA)を前回予想の7.30%から7.15%に下方修正した一方で、2023年の IPCA指数を5.30%から5.33%と若干上方修正している。

今年のGDP伸び率は、前回予想の1.93%から1.97%に上方修正した一方で、2023年のGDP伸び率は、前回予想の0.49%から0.40%に下方修正、2024年のGDP伸び率は前回同様1.70%に据え置いている。

ブラジル地理統計院(IBGE)の6月初めの発表によると、2022年第1四半期の国内総生産(GDP)伸び率は、サービス部門のGDP伸び率が牽引して前四半期比1.0%増加を記録、前年同期比では1.7%増加、過去1年間の累計GDP伸び率は4.7%増加を記録している。

今年第2四半期のGDP伸び率は9月1日に発表されるが、高止まりするインフレや金利、不透明な大統領選挙、ロシアによるウクライナ侵攻など不安定な国際情勢などの要因で、楽観視できない状況となっている。

現在の政策導入金利(Selic)は13.25%となっているが、今週開催されるブラジル中央銀行の通貨政策委員会(Copom)では、0.5%引上げの13.75%予想が大半を占めている。

Valor紙の65金融機関対象の調査によると、今年末のSelic金利が13.75%に留まると予想しているのは16行、14.0%予想は32行、14.25%まで上昇すると予想しているのは17行となっている。

今年末のレアル通貨に対するドルの為替はR$5.20に据え置かれている。また2023年末はR$5.20、 2024年末のレアル通貨に対するドルの為替はR$5.10に据え置かれている。

的中率が最も高いトップ5は、今年のIPCA指数を7.59%から7.17%に下方修正した一方で、2023年のIPCA指数は5.10%から5.37%に上方修正、2024年のIPCA指数は3.10%に据え置いている。

また今年末のレアル通貨に対するドルの為替はR$5.20からR$4.90とレアル高に修正、2023年及び2024年末の為替はR$5.00を予想している。

 

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