(ZOOM)オンライン安全対策セミナー開催

 

 

総務委員会(中村茂雄委員長) 安全対策チーム(近藤繁也チームリーダー)主催のオンライン安全対策セミナーは、2022年8月4日午後6時から7時30分まで約100人が参加して開催、司会は近藤繁也チームリーダー、講演者はサンパウロ翔領事館の仲谷領事、渡邊副領事、釜谷医務官が務めた。

初めに在サンパウロ日本国総領事館の仲谷嘉行領事は、サンパウロの治安情勢と安全対策について、初めにサンパウロの治安情勢として2012年以降の殺人事件、強盗事件並びに窃盗事件の発生件数の推移、2012年以降の邦人被害の推移及び犯罪傾向について説明した。

続いて防犯に対する心構えや対策として、きょろきょろ動作による警戒心維持、ラフな服装と最小限の所持品の分散所持、通勤や通学路変更による日常行動の非パターン化、犯罪被害に遭遇した時の対処として、犯人の指示に従い、犯人の顔を見ない。抵抗などと誤解される素早い動きの禁止が特に重要と指摘。被害届の重要性として、警察は被害届を基に状況把握や分析、犯罪地域や拠点、犯罪発生地域の地図作成や防犯対策や捜査支援に役立つために、インターネットによる被害届や大使館・総領事館への連絡の重要性を強調した。

質疑応答では、今年下半期は大統領選挙やサッカーのワールドカップ開催などお祭り騒ぎになるが、外出時に何に注意を払う必要があるか。外出時の服装、リュックやカバンなどの持参品で気を付ける事。パウリスト大通りに移動交番があったが、今の状況は。州政府や治安当局への警備強化依頼などについて質問されたが、仲谷嘉行領事の貴重なアドバイスで、防犯に対する心構えの再認識に繋がる素晴らしい講演であった。

続いて渡邊聡太副領事は、新型コロナウイルス感染症対策について、初めに新規ブラジル駐在員にはCOVID-19や病気予防対策を通して日常生活の不安を取り除いてほしいと説明。COVID-19のブラジル及びサンパウロ州の感染状況、新規死亡者の推移、各種ワクチンの接種状況、サンパウロ州並びにサンパウロ市の今後のワクチン接種のスケジュール、国や地域ごとに「赤」、「黄」、の3区分の我が国の水際対策などについて説明。ブラジル及びサンパウロの新型コロナウイルス感染状況、日本の水際対策などが鮮明に理解できる講演であった。

釜谷医務官は、家族にCOVID-19感染が疑われる場合の8項目の留意点、「サル痘」に関する症状、感染経路、予防、、ブラジル国内の州別感染状況、デング熱、ジカウイルス感染症,チクングニア熱患者の推移、症状、感染経路、対策、治療、リスクのある国、予防などについて説明。質疑応答では日本でのコロナ接種のブラジルでの有効性。日本製ワクチン開発が遅れている原因。ブラジルで水道水をそのまま利用可能か。レストランで提供される水や氷の衛生上の問題点。狂犬病の可能性のある犬にかまれた場合の対応などが挙げられたが、非常に分かり易く納得できる説明でテキパキと回答をしていた。

 

「サンパウロの治安情勢と安全対策」

講師:  仲谷 嘉行 在サンパウロ日本国総領事館 領事

「新型コロナウイルス感染症対策」

講師:   釜谷 寛之 在サンパウロ日本国総領事館 医務官

渡邊 聡太 在サンパウロ日本国総領事館 副領事

 

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