Itaú BBA社農業コンサルタントレポートによると、2022年初め7か月間の農業向け肥料の輸入は、ロシアによるウクライナ侵攻にも拘らず、肥料生産大国のロシアやベラルーシ―から順調に入荷している。
今年初め7か月間の肥料輸入量は、前年同期比14.7%増加の2,180万トンに達しており、ロシアからの肥料輸入は全体の24.0%を占めている。
ロシアからブラジルへの肥料輸出は順調に入荷しており、7月だけで前年同月比10%以上増加の82万8,000トンの肥料を輸入した一方で、肥料の三要素のカリの大生産国のベラルーシ―からのカリ輸入は、昨年同月の30万6,000トンよりも90%以上少ない僅か2万6,000トンに留まっている。
ウクライナ危機の影響で港湾の肥料在庫が増加していたが、最近の肥料の国際コモディティ価格の減少に伴って、年末にかけて肥料の輸入量は減少すると予想されている。
今年初め5か月間の肥料輸入量は、前年同期比僅か1.7%増加の1,460万トンであったが、今年5月の肥料輸入量は、前年同月比5.0%減少の320万トンであった。