連邦貯蓄金庫の第2四半期の純益は70%減少も住宅向けクレジット残高は記録更新(2022年8月18日付けヴァロール紙)

連邦貯蓄金庫の2020年第2四半期の純益は、傘下のCaixa Seguridade社の新規株式公開(IPO)及びPan銀行の持株放出などの要因で、前年同期比マイナス70.7%の18億レアルと大幅減少を記録、また前四半期比でもマイナス27.9%を記録している。

今年第2四半期の同行のクレジット部門の延滞率は減少したにも拘らず、不良貸付残高(PDD)対応の貸倒引当金は、前年同期比78.1%増加の46億800万レアルの手当てを余儀なくされたことも純益の減少につながっている。また前四半期比も44.4%増加している。同金庫のPedro Guimarães総裁は、従業員に対するセックスハラスメントで7月初めに辞任を申し出ていた。

今年第2四半期末の住宅購入向けクレジット残高は、前年同期比11.0%増加の5,952億レアルを記録して業界トップを維持しており、また前四半期比では3.3%増加している。

今年第2四半期末の農畜産業向けクレジット総額は308億レアル、そのうち個人向け農畜産クレジットは、前年同期比253.9%増加の196億レアルに達している。過去12カ月間では202.3%増加、前四半期比では45.1%増加している。

連邦貯蓄金庫の今年第2四半期末のクレジット部門総額は、過去1年間で13.7%増加の9,282億レアル、今年第2四半期だけのクレジットは18.6%増加の1,278億レアルを記録、前年同四半期末比では17.5%増加している。

今年第2四半期末のクレジット部門の延滞率は、前年同期比0.57%減少の1.89%まで低下、前四半期比では0.44%減少、不良貸付残高(PDD)対応の貸倒引当金のカバー率は244.6%であった。

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