5月の経常収支は35億ドルの赤字計上(2022年8月26日付けヴァロール紙)

ブラジル中央銀行の発表によると、2022年5月のブラジルの経常収支は35億600万ドルの赤字を計上したが、昨年同月は25億100万ドルの黒字を計上していた。

今年5月の過去12カ月間の累積経常収支は、GDP比1.89%に相当する328億5,500万ドルの赤字を計上、今年4月の経常収支赤字のGDP比1.57%を0.3%以上上回っている。中銀の最終四半期インフレレポートによると、2022年度のブラジルの経常収支は40億ドルの黒字が見込まれている。

中銀の発表によると、今年5月の海外からの対内直接投資額は44億8,300万ドルの黒字を計上、昨年5月の22億3,300万ドルの黒字の2倍に相当する投資金額が流入している。

今年5月の過去12か月間の累計対内直接投資額は、GDP比3.45%に相当する600億2,100万ドルと4月のGDP比3.38%を若干上回っており、5月の過去12カ月間の累積経常赤字のGDP比1.89%を十二分にカバーできる直接投資金額を記録している。

5月の海外投資家の対内直接投資のうち金融関連投資は38億6,800万ドルであったが、確定金利付き市場から6億8400万ドルが逃避していた。ブラジルの株式市場から34億5,200万ドルの資金引上げがあった。また昨年5月の金融関連投資は48億9,900万ドルであった。

5月の外資系企業の利益・配当金送金は、42億900万ドルと昨年5月の20億3,200万ドルの2倍以上を記録、今年の利益・配当金の送金総額は330億ドルに達すると予想、中銀では今年の海外投資家によるブラジル国債の投資残高は70億ドルを見込んでいる。

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