8月のインフレ指数IGP-Mはマイナス0.7%と予想を上回るデフレを記録(2022年8月30日付けヴァロール紙)

ジェツリオ・ヴァルガス財団ブラジル経済研究所(Ibre/FGV)のインフレ調査によると、2022年8月の住宅賃貸料調整基準となるインフレ指数の総合市場物価指数(IGP-M)は、7月の0.21%上昇から一転してマイナス0.7%のデフレを記録している。

今年初め8か月間の累積総合市場物価指数(IGP-M)は7.63%、8月の過去12か月間の累積8.59%を記録、昨年8月は0.66%増加、また昨年8月の過去12か月間の累積31.12%を記録していた経緯があった。

Valor Data社の26金融機関対象の調査によると、今年8月の総合市場物価指数(IGP-M)の最低予想はマイナス0.81%、最高予想はマイナス0.40%、平均予想はマイナス0.54%であった。

今年8月の総合市場物価指数(IGP-M)がマイナス0.7%を記録した要因として、ペトロブラス石油製油所の石油派生品の卸売価格の値下げ及び商品サービス流通税(ICMS)の減税が牽引している。

特にガソリン価格は7月の4.47%増加から一転してマイナス8.23%、前記同様にディーゼル燃料価格は12.68%からマイナス2.97%、航空券はマイナス5,20% からマイナス17,32%、エタノールはマイナス9,41% からマイナス9,90%とそれぞれ大幅な値下げりを記録していた。

8月の総合市場物価指数(IGP-M)の60%のウエートを占める広範囲生産物価指数(IPA-M)は、マイナス0.71%と7月の0.21%増加から一転して減少を記録、特に最終仕上げグループは7月の0.69%増加から一転してマイナス0.73%を記録している。

また8月の中間財グループは、7月の2.00%増加からマイナス0.76%を記録、特に燃料・潤滑油の生産物価指数は7月の9.96%からマイナス1.55%を記録していた。

8月の総合市場物価指数(IGP-M)の30%のウエートを占める広範囲消費者物価指数(IPC-M)は、7月のマイナス0.28%からマイナス1.18%と大幅に減少、特に輸送グループはマイナス2.42%からマイナス4.84%、ガソリンはマイナス7.26%からマイナス15.14%を記録している。

教育・読書・レクリエーショングループはマイナス0.86%からマイナス3.07%、食品グループは1.47%から0.44%、通信グループはマイナス0.16%からマイナス0.83%、衣類グループは0.73%から0.20%、住居グループはマイナス0.30%からマイナス0.31%であった。

https://camaradojapao.org.br/jp/?p=50542