10州の住民の20%以上が恒久的な食糧不足に陥っている(2022年9月14日付けヴァロール紙)

食糧と栄養の安全保障に関するブラジルの研究ネットワーク (Rede Penssan)の調査によると、ブラジルの27州のうち10州の20%以上の住民は恒常的に食糧不足に落ちいっていると判明しており、食糧不足を訴えている住民の大半は北部地域及び北東部地域に集中している。

この調査は2021年11月から今年4月にかけて調査、今年6月はブラジル国民の15.5%に相当する3,310万人が恒久的に食糧不足に陥っていると判明しているが、特にアラゴアス州の住民の36.7%が恒久的に食糧不足に陥っている。

またこの調査では30%以上の住民が恒常的に食糧不足をきたしている州は、アラゴアス州の36.7%に次いで、ピアウイ州は34.3%、アマパ州32.0%、パラー州及びセルジッペ州はそれぞれ30%に達している。

また20%以上の住民が恒常的に食糧不足をきたしている州は、マラニョン州の29.9%、ローライマ州27.2%、セアラー州26.3%、アマゾナス州26.0%、ペルナンブーコ州は22.2%に達している。

一方10%以下の住民が恒常的に食糧不足をきたしている州は、サンタ・カタリーナ州は4.6%、ミナス州8.2%、エスピリット・サント州h8.2%、パラナ州8.6%、南大河州は9.4%に留まっている。

北部地域の住民が恒常的に食糧不足をきたしている平均値は25.7%、北東部地域は21.0%、南部地域は9.9%と10%以下に留まっている。南東部地域は13.1%、穀倉地帯を擁している中西部地域は12.9%となっている。

各州の絶対値での比較では、サンパウロ州は住民の14.6%に相当する680万人が恒常的に食糧不足をきたしている。またリオ州は15.9%に相当する270万人、パラー州は30%に相当する260万人、セアラー州は26.3%に相当する240万人となっている。

ブラジル人口の58.7%に相当する1億2,520万人の国民は、近い将来に何らかの食糧不足に陥る可能性に対する不安を抱えていると調査結果では判明しており、特にセアラー州の住民の81.8%、ピアウイ州の住民の80%は不安を抱えている。

https://camaradojapao.org.br/jp/?p=50702