今年上半期のオンライン販売は2016年以降で最低の伸び率を記録(2022年9月14日付けヴァロール紙)

NielsenIQ | Ebit社の半年間隔レポートの第46回“Webshoppers”によると、大型マーケットプレイスを含む卸売り業界の果敢な低価格やポートフォーリオ路線拡大の影響を受けて、2022年上半期のブラジルのオンライン販売は、僅か6.0%増加の1186億レアルに留まって、2016年以降では最低の伸び率に留まっている。

COVID-19パンデミックの影響を受けて高止まりするインフレや消費者及びオンライン販売業者へのコスト転嫁などの要因で、一部がアジア地域で運営されている外資系プラットフォームが、それほど速いペースで消費者基盤を拡大していないことをレポートでは示唆している。

今年上半期のオンライン販売が僅か6.0%増加に留まったのは、特に2021 年上半期に 47% 増加したことを考慮すると非常に少ないとNielsenIQ社e コマース部門責任者のMarcelo Osanai 氏は指摘している。

NielsenIQ | Bexs Pay と共同で調査を実施したEbit社は、パフォーマンスに違いがあることを理解しているが、食品部門の売上は128%、飲料部門は24.0%、香水、衛生部門は15.0%それぞれ増加した一方で、金利の高止まりの影響を受けてセルラー部門売上はマイナス18%、電子機器はマイナス6.0%、家電製品はマイナス1%とそれぞれ落ち込んでいる。

今年上半期のオンライン販売は6.0%増加に留まったが、下半期にはブラックフライデー及びサッカーのワールドカップによる需要拡大で、今年1年間では前年比7.0%増加を予想している。

今年上半期のブラジル国内のオンライン販売を活用した人は、前年同期比18.0%増加の4,980万人に達したにも拘らず、平均購入金額は前年同期比マイナス7.0%を記録している。

今年上半期に、ブラジル人の54% が海外のオンラインサイトで品物を購入。特にShopee、Aliexpress、Amazon の順で物品を購入したが、2020年のこの3サイトのマーケットシェアは71%、2021年は68%、今年上半期は52%まで減少してきている。

コンサルタント会社 Dunnhumby 社の8 月の調査によると、卸売チェーン網が低価格路線及び積極的な店舗拡大戦略で伝統的なオンライン小売を含めてマーケットシェアを拡大してきている。1万人の消費者対象の47卸売りチェーン網の購入頻度調査では、Assaí が11%) でトップ、次に Atacadão は10%、 Amazon社及びMercado Livre社はそれぞれ 8%で3 位であった。

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