9月の懇親昼食会開催

9月の懇親昼食会は、2022年9月23日正午から2時過ぎまでGran Estanplaza Berriniホテルに約90人が参加して開催、司会は平田事務局長が務め、初めに特別参加者紹介として林禎司在ブラジル日本国大使、桑名良輔総領事、文協の石川レナト会長、援協の園田明憲副会長、ジャパンハウスのEric Klug館長が紹介された。

村田俊典会頭は、会頭挨拶でコロナ禍で中断していた昼食会から再開して3回目の昼食会。コロナ禍による制限されないビジネス環境が正常化しており、8月の相互啓発委員会によるゴルフコンペは盛大に行われ、プレゼンシャル効果を改めて認識した。今日午後からレイチ環境大臣との意見交換会。10月4日は日伯交流・地場企業推進員会主催の朝食会。10月13日は環境委員会主催のハイゼンエタノール工場見学会など色々なイベントが目白押し。2週間後の大統領選挙は接戦が予想されている。政権交代した場合は2023年以降は極めて重要となる。今年は理事・監事選挙があり、オンライン投票への参加を要請した。

林大使は、テーマ「最近のブラジル情勢(大統領選挙を含む)と日本との二国間関係の動き」について、ブラジリアから見た肌感覚の話として、誰が勝つか。ルーラ候補が勝った場合。選挙後に選挙結果がすんなり決まるのかと3点に絞った話をしたいと説明した。初めに選挙日程、選挙の種類。主な立候補は労働組合出身で左派のルーラ候補、現職で軍人出身で右派のボルソナロ候補、中道左派のゴメス候補、中道右派のチベッテ候補。ボルソナロ大統領とは5,6回話をしたが、受けた印象としては軍でもエリートのパラシュート部隊出身で過激な話をするが、人を引き付けるオーラがある。ゴメス候補は日本には4回行っている日本びいきで老練な政治家、ルーラ候補はカリスマ性があり、それぞれ人的魅力を擁している。

支持率ではルーラ候補は40%以上でボルソナロ候補と10%以上の差がある。ルーラ候補の側近は5月ぐらいまで1回で勝つと言っていたが、今では決戦投票になるとトーンダウンしている。一方ボルソナロ候補は絶対に勝てると本気で信じており、マスコミが操作していると世論調査を信じていない。過去の選挙では世論調査の信ぴょう性が高く、決選投票になる可能性が高く、拒否率の低いルーラ候補が有利か。2次選ではゴメス候補及びチベッテ候補の票がどちらに流れるかに注目したい。

ルーラ候補が勝ったらどの様な政策を採用するのか。公約として民営化反対もコンセッションは継続、貧困対策を優先、最低サラリーの大幅な引上げ、労働法の改正、税制改革では富裕層の重税を課す。外交ではアフリカや中南米の強化。財政上限法の撤廃は国会での承認が得られないので難しい。法案ごとに中道票の取込みが必要であり、ドラスティックな法案は通せない。どちらが勝っても選挙結果を受け入れない可能性があり、数日後の敗北宣言が出ない可能性が濃厚。ボルソナロ候補が負けたら支持者が黙っていない可能性が大きい。

日伯関係はコロナ禍で2年以上停滞していたが、9月上旬には小林中南米局長の来伯、日伯経済合同委員会開催、領事意見交換会、日伯科学技術会合、レイチ環境大臣との意見交換会など日伯経済面では9月だけでも色々な動きがあり、今後活性化していると説明。質疑応答ではこの大統領選挙では日本政府にとってどちらか勝ったほうが良いか。カーボンクレジットの次のアクションが挙げられた。

JICA Brasilの江口雅之所長は、「中小企業・SDGビジネス支援事業」について、国際協力におけるビジネスの役割の拡大、新興国・途上国の市場拡大とイノベーション拠点としての重要性、| 「中小企業・SDGsビジネス支援事業」の現況、事業コンセプト、試行的制度改編、事業実施体制・契約形態、制度の構成とカバー範囲、、ニーズ確認調査、ビジネス化実証事業、本事業参画メリット、対象国・対象分野・募集スケジュール、審査のポイントなど詳細に説明した。

帰国挨拶のNXブラジルの藤代泰輔社長は、4年3か月駐在したが、トータルでは17年間に亘ってブラジルで生活、商工会議所では運輸サービス部会や日伯交流委員会で会議所活動に積極的に参加した。濱坂参事官の後任の在ブラジル日本大使館の久森 委芳参事官は、アラブ首長国連邦やインドに出向、日伯経済関係の活性化を図るために敷居ゼロの大使館に気軽に相談してほしいと説明した。 K-I Chemical do Brasilの金子功社長はベルギーに3年半駐在、イハラブラス社を通して大豆向け除草剤販売を説明した。

ロート製薬の古賀貴社長は2016年から3年間赴任、コロナ禍で一旦帰国したが、2021年8月に再赴任、Anvisaから認証を得て年内には輸入開始。化学品部会やメディカル分科会でお世話人っており、恩返しのために理事に立候補していると説明した。交代挨拶では長瀬産業の和久津道夫社長は2017年3月に赴任、化学品部会及び食品部会に所属、エンブラッパとAIを活用した案件を説明。後任の石原亘社長は6月に赴任、労務や税制など難しい問題もあるが、ブラジルのポテンシャルを感じており、日系企業が活躍できるマーケットを感じていると説明。3分間スピーチではジャパンハウスのEric Klug館長は、2017年から開館、2020年4月から館長に就任、訪問者数は260万人、デジタル訪問者数は5100万人、ジャパンハウスの目的や内容、展示、リいう方法などについて説明した。

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