8月の中央政府の財政プライマリー収支は499億7,000万レアルの赤字計上(2022年9月30日付けヴァロール紙)

2022年8月の中銀、国庫庁並びに社会保障院(INSS)で構成される中央政府のインフラ指数を差引いた実質財政プライマリー収支は、499億7,200万レアルの赤字を計上している。

今年8月の中央政府の実質財政プライマリー収支の499億7,200万レアルの赤字は、統計を取り始めた1997年1月以降では、Covid‐19パンデミック真っただ中で金融財政支出を余儀なくされていた2020年8月に記録した960億7,000万レアルの赤字に次ぐ赤字幅を記録している。

今年8月の過去12カ月間の累積財政プライマリー収支は、GDP比0.88%に相当する741億レアルの黒字を計上している。2021年8月の財政プライマリー収支は90億7,000万レアルの赤字を計上、2021年の累積財政プライマリー収支は、GDP比0.4%に相当する350億レアルの赤字を計上していた。

今年8月の中央政府の実質財政プライマリー収支が499億7,200万レアルの赤字を計上した要因として、サンパウロ市内のカンポ・デ・マルテ飛行場の決算調整に関連する 239 億レアルの特別経費の支出が影響している。 財務省はまた、予見していなかった今年8月の連邦政府によるプレカルトリオの負債支払い総額253億レアルの支払いを強調している。

今年8月の中央政府の実質財政プライマリー収支499億7,200万レアルの赤字の内訳は、国庫庁の赤字は219億6,300万レアル、社会保障院(INSS)の赤字は279億8,300万レアルを計上した一方で、ブラジル中央銀行の赤字は僅か2,600万レアルであった。

今年初め8か月間の中央政府の実質財政プライマリー収支221億5,100万レアル黒字の内訳は、国庫庁の決算が2,381億8,400万レアルの黒字を計上した一方で、社会保障院(INSS)は2,157億8,800万レアルの赤字を計上、中銀も2億4,400万レアルの赤字を計上している。

2022年度の中央政府の財政プライマリー収支目標は、1,705億レアル以内の赤字に収めることであるにも関わらず、連邦政府は135億レアルの黒字を見込んでいる。

国庫庁の発表によると、8月の実質歳入総額は前年同月比8.0%増加の1,390億4,300万レアルの一方で、歳出総額は36.4%増加の1,890億1,500万レアルを記録していた。

今年初め8か月間の中央政府の累計歳出総額は、今年の歳出上限の1兆6,800億レアルの67.4%に相当する1兆1,320億レアルを記録している。今年8月の連邦政府の投資は、前年同月比マイナス26.3%に相当する28億6,700万レアルに留まっている。今年初め8か月間の累計投資総額は、前年同期比マイナス12.5%の267億100万レアルであった。

今年8月の連邦公社の配当金支払いは136億9,900万レアルに達し、昨年8月の77億8,600万レアルの約2倍を記録している。また今年初め8か月間の連邦政府は、昨年同期の238億3,100万レアルの配当金の約3倍に相当する653億5,100万レアルの配当金を受け取っている。

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