ジェツリオ・ヴァルガス財団ブラジル経済研究所(Ibre/FGV)の調査の2022年10月の総合物価指数(IGP-10)は、9月のマイナス0.90%に続いてマイナス1.04%と2ヶ月連続でデフレを記録している。
今年初め10か月間の累積総合物価指数(IGP-10)は6.33%、10月の過去12か月間の累計 IGP-10指数は7.44%と一桁台のインフレ指数を記録したが、昨年10月の過去12か月間の累計 IGP-10指数は22.53%を記録していた経緯があった。
今年10月の総合物価指数(IGP-10)がマイナス1.04%をのデフレを記録した要因として、卸売物価指数(IPA)を構成するナチュラルミルクはマイナス7.21%、ディーゼル油マイナス4.22%、消費者物価指数(IPC)を構成するガソリンはマイナス7.09%、長期保存ミルクはマイナス11.36%を記録した一方で、 サービスセクターのインフレ指数に影響を与えるエアーチケットは17.70%と二桁台の値上がりを記録、住宅賃貸料1.38%増加している。
今年10月の総合物価指数(IGP-10)の60%のウエートを占める 卸売物価指数(IPA-10)は、9月のマイナス1.18%に続いてマイナス1.44%と2ヶ月連続でデフレを記録している。
10月のがマイナス1.44%を記録した要因として、生鮮食品グループと燃料グループは9月の0.18%増加から一転してマイナス0.33%を記録している。
また中間財グループも9月のマイナス1.72%からマイナス2.14%、製造業部門の原材料・コンポーネントグループもマイナス0.36%からマイナス1.70%とそれぞれ値下がりを記録している。
今年10月の総合物価指数(IGP-10)の30%のウエートを占める 消費者物価指数 (IPC-10)は、9月のマイナス0.14%からマイナス0.17%を記録、輸送グループは-2,97% から-2,17% 住居関連グループは0,08% から 0,64%、食品グループは -0,24% から0,11%増加、 コミュニケーショングループは -0,88% から -0,61%となっている。
今年10月の総合物価指数(IGP-10)の残り10%のウエートを占めるブラジル建設コスト指数(INCC) は9月のマイナス0.02%から0.01%増加を記録している。