連邦貯蓄金庫の第3四半期の純益は前年同期比0.5%微増の32億レアル(2022年11月9日付ヴァロール紙)

連邦貯蓄金庫の2022年第3四半期の純益は、前年同期比0.5%微増の32億レアルに留まった一方で、前四半期比では75.9%と大幅増加を記録。今年7月に新頭取に就任したエコノミストの Daniella Marques氏にとっては初めての決算発表となっている。

今年第3四半期の純益が前四半期比で75.9%の大幅増加を記録した要因として、同行の一貫したリスク管理によるサービス収入の増加とポートフォリオのクオリティの改善によって可能になり、過去最高を記録したリスク レベル AA ~ C に分類されたポートフォリオの比率は92.5%に達している。

第3四半期末のクレジット残高は前四半期比5.3%増加の9,770億レアル、前年同期比では16.0%と二桁台の伸び率を記録、第3四半期のクレジット総額は1,466億レアルに達し、四半期のクレジット総額としては記録更新、9月末の過去12か月間の累計クレジット総額は前年同期比23.4%増加、前四半期比では12.8%増加を記録している。

第3四半期のクレジット部門売上は前四半期比11.8%増加の267億レアル、前年同期比では47.1%と大幅増加を記録している。また第3四半期のクレジット部門の延滞率は1.94%と前四半期の1.89%よりも増加した一方で、前年同期の2.16%よりも大幅に減少している。

第3四半期の住宅購入向けクレジット部門の売上は、前年同期比25.6%増加の482億レアルを記録した要因として、クロスセリング、顧客関係の強化、競争力のある新商品発売、および住宅アプリによるプロセスのデジタル化が収益強化に繋がっている。

また第3四半期の農畜産業向けクレジット部門売上は、前年同期比204.4%増加の129億レアル、そのうち個人向けクレジットは466.7%増加の104億レアル、法人向けクレジットは2.3%微増の24億レアルであった。

 

https://camaradojapao.org.br/jp/?p=51302