2022/23年度の穀物生産は記録更新の可能性(2022年11月9 日付ヴァロール紙)

国家配給公社(Conab)によると、2022/23年度の穀物生産は作付面積の拡大及び生産性の向上が牽引して2021/22年度比15.5%の大幅増加の3億1,300万トンに達する可能性があり、過去最高の記録更新が見込まれている。

2022/23年度の穀物生産向け作付面積は、前年比3.2%増加の7,680万ヘクタール、1ヘクタール当たりの生産性は、12.0%と二桁台増加の4,075キログラムが見込まれている。

2022/23年度のブラジルの穀物栽培を牽引する大豆生産は、10月の予想を100万トン上回る1億5,360万トンが見込まれており、2021/22年の大豆生産量を22.3%上回ると予想されている。

2022/23年度の大豆生産向け耕作面積は3.4%増加の4,300万ヘクタールが見込まれているが、他の穀物栽培や放牧地からの転作で耕作面積が大幅に増加すると見込まれている。

2022/23年度のブラジル国内では大豆に次ぐ3期作のトウモロコシ生産は、10月の予想を50万トン下回る1億2,640万トンに下方修正されているが、2021/22年のトウモロコシ生産よりも12.0%増加が見込まれている。

夏季収穫のトウモロコシ栽培向け耕作地は、害虫駆除するための生産コスト及び大豆への転作などで3.1%減少するが、夏季収穫のトウモロコシ生産は前年比12.5%増加の2,820万トンが見込まれている。

2022/23年度の米生産は前回予想の1,080万トンから1,060万トンに下方修正、フェジョン豆生産も300万トンから290万トンに下方修正されたが、米及びフェジョン豆の減産予想は耕作面積の減少及び他の穀物への転作が要因となっている。収穫入りしている小麦生産は前年比23.7%増加の950万トンが見込まれている。

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