今年10月の新車販売は前月比マイナス6.7%(2022年11月2日のヴァロール紙及び11月9日付けエスタード紙より抜粋)

自動車販売代理店が加盟する全国自動車販売業者連盟(Fenabrave)の発表によると、2022年10月の新車登録台数は前月比マイナス6.7%の18万900台に留まっている。

しかし新車販売は今年下半期から回復傾向を示しており、今年10月の新車販売台数は、前年同月比11.4%の二桁台の伸び率を記録していると全国自動車工業会(Anfavea)では発表している。

全国自動車工業会(Anfavea)では今年の新車販売は前年比1.0%増加を見込んでおり、今年初め10か月間の累計新車登録台数は、前年同期比マイナス3.2%の168万台に留まっている。

10月の地方統一選挙後の残り11月及び12月で順調な新車販売が期待されているが、11月20日から開催されるサッカーのワールドカップ及び13.75%に高止まりしている政策誘導金利による自動車購入向けクレジットの高金利が障害になるとコンサルタント会社 Bright社は予想しているが、10月のブラジル国内の新車販売では、レンタカー最大手のLocaliza 社が本社を置くミナス州が27.0%と国内販売を牽引している。

10月のベストセラーカーは、サンパウロ州ピラシカーバ工場で生産している現代自動車の HB20車は9066台を販売、2位はシボレー社の Tracker車8496台、3位にはフィアット社の Strada車で8046台を記録している。

10月末に第2次大統領決戦で僅差で敗北したジャイール・ボルソナロ候補を支持するボルソナリストによって実行された主要幹線道路の交通妨害に当たる反民主的行為は、自動車メーカーの業績に損害を与えたとAnfaveaは指摘している。

10月12日の祭日のN. S. Aparecida 聖母アパレシダ(ブラジル守護神)の日並びに月末のボルソナリストによる主要幹線道路の交通妨害がなければ、自動車メーカーの部品調達に支障をきたさなかったので、10月の新車生産は記録を更新していた可能性をAnfaveaの Márcio de Lima Leite会長は指摘している。

Anfaveaによると、10月末日の新車登録台数は 9,000 台に減少、9 月の最終営業日の 1万7,000 台を大幅に下回ったとボルソナリストによる主要幹線道路の交通妨害の影響を指摘している。

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