第3四半期のGDP伸び率は0.4%増加(2022年12月1日付けIBGEサイトなどより抜粋)

2022年第3四半期のブラジルの国内総生産(GDP)伸び率は前四半期比0.4%増加、前年同期比では3.6%増加、今年初め9か月間の累計GDP伸び率は3.0%増加、過去12カ月間では3.2%増加を記録している。

今年第3四半期の国内総生産は2兆5,440億レアル、今年第3四半期の住宅投資、設備投資や公共投資などの国内総固定資本形成(FBCF)部門のGDP占める比率は19.6%と昨年同期の19.4%よりも微増、貯蓄率は16.2%と昨年同期の17.2%を1.0%下回っている。

今年第3四半期のGDP伸び率の前四半期比の部門別伸び率比較では、サービス部門は1.1%増加、工業部門は0.8%増加した一方で、農畜産部門のGDP伸び率はマイナス0.9%を記録している。

また今年第3四半期の国内総固定資本形成(FBCF)部門のGDP伸び率は前四半期比2.8%増加、一般消費は1.0%増加、公共支出は1.3%増加を記録している。

そのうち工業部門の内訳では、建設業セクターは1.1%増加、電力・都市ガス・上下水道・汚水処理セクターは0.6%増加、製造業セクターは0.1%増加、鉱業セクターはマイナス0.1%を記録している。

今年第3四半期のサービス業部門のセクター別GDP伸び率比較では、情報通信セクターは3.6%、金融・保険関連サービスセクターは1.5%、不動産セクター1.4%、その他のサービスセクターは1.4%、輸送・郵便・倉庫セクターは1.0%それぞれ増加を記録した一方で、商業関連サービスセクターはマイナス0.1%よ微減している。

今年第3四半期の財やサービスなどの輸出セクターは3.6%増加、輸入セクターは5.8%と輸出セクターを大幅に上回る増加率を記録している。

今年第3四半期のGDP伸び率は前年同期比3.6%増加、そのうち農畜産部門は3.2%増加、特にトウモロコシは25.7%、棉15.2%、コーヒー6.7%、オレンジ4.4%それぞれ増加した一方で、砂糖はマイナス1.1%、キャサバ芋はマイナス1.3%を記録している。

前記同様に鉱工業部門は2.8%増加、そのうち電力・都市ガス・上下水道・汚水処理セクターは、降雨不足による電力エネルギー料金の値上げなどの要因で11.2%と二桁台の伸び率を記録、建設業部門は6.6%増加、製造業部門は自動車セクター向け半導体供給不足などの要因で僅か1.7%増加に留まった。鉱業部門は鉄鉱石の国際コモディティ価格下落の影響でマイナス2.6%を記録している。

またサービス業部門は4.5%増加、内訳はその他のサービスセクタ―が9.8%増加で牽引、輸送・郵便・倉庫セクター8.8%、情報・通信セクター6.9%、不動産セクター3.2%、商業サービスセクター2.0%、金融・保険関連サービスセクターは1.7%それぞれ増加を記録している。

前記同様一般家庭消費部門は、現職大統領のボルソナロ候補による前政権の貧困層向け家族手当(ボルサ・ファミリア)プログラムに替わる600レアルのブラジル救済(Auxílio Brasil)プログラムが牽引して4.6%と大幅増加を記録している。

連邦政府の公共支出部門は1.0%増加、国内総固定資本形成(FBCF)部門は5.0%増加を記録、輸出部門は食品、自動車、サービス部門が牽引して8.1%増加、輸入部門は化学製品、石油派生品、機械・装置部門が牽引して10.6%増加を記録している。

 

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