2023年新年会開催

2023年のブラジル日本商工会議所新年会は、2023年1月20日正午から午後2時30分までブルーツリーモルンビーホテルに130人が参加して開催。司会は1月に就任したばかりの会議所活動発展に尽力した前会頭の村田俊典事務局長は、司会進行を台本なしの即興のアドリブで難なく務めた。

司会は村田俊典事務局長

初めに特別参加者として西森ルイス連邦下院議員、桑名良輔総領事、南東部軍本部参謀長のエジソン・マサユキ・ヒロシ少将、ヘナト石川文協会長、援協のジュン・スザキ副会長、日伯文化連盟(アリアンサ)のエドアルド吉田会長が紹介された。

続いて小寺勇輝新会頭は、最近のブラジルの状勢に触れながら所信表明として、1月初めにブラジルでは新政権が発足したにも関わらず、8日には前大統領支持者が暴徒化し、連邦議会などへの襲撃で激震が走ったが、抗議活動は当局に抑制され、現在は落ち着いているにも拘らず、前大統領の支持層の不満は燻り続けており、社会情勢の不安定化や治安悪化に伴う経済活動鈍化、海外からの投資減速等への悪絵影響が懸念されている。カマラとして、出来ることは限られているが、皆様の安全・安心が第一であり、情報発信を通じて注意喚起をしてゆきたい。しかし今回の襲撃事件発生で、中道派のみならず右派の一部議員や知事も連帯を示しルーラ新政権の公約実現に好影響を与える見方も出ている。今後は不透明な状況は続くが、会員のニーズにこたえるべく努力を惜しまない。会頭としてCamaraの会員間の融合促進として、会員間の融合、ブラジルとの融合、日本とブラジルの融合の一助となる3つの融合を進めていきたいと強調した。

所信表明する小寺勇輝新会頭

新年挨拶としてサンパウロ総領事館の桑名良輔総領事は、昨年は村田会頭及び平田事務局長には大変お世話になったが、Camaraでは1月から新執行部が立ち上がり、村田新事務局長、平田新理事として二人とも新体制で新たに力を発揮して頂けることが嬉しい。昨年は大統領選挙で二極化が鮮明になり、今年1月初めに混乱が見られたが、今では右派の一部を除き上手くいっており、今後は融和する方向に進んでほしい。今年初めに来伯した日本政府の政治家との意見交換会では、日伯との関係強化やブラジルコスト削減につながるビジネス環境整備などの要請を説明した。またサンパウロ総領事館は、敷居ゼロをさらに下げた敷居マイナスで対応するのでどんな些細なことでも相談してほしいと説明。また治安が悪化しているサンパウロ市内での慎重な安全な行動を促した。

新年挨拶をするサンパウロ総領事館の桑名良輔総領事

鏡開きは桑名総領事、小寺会頭、木坂副会頭、ワグネル鈴木副会頭、田辺副会頭、西森下院議員及びブルーツリーホテルの青木智恵子社長が壇上に立ち、西森下院議員が日系社会慣例の乾杯の音頭を取って、ウサギのような跳躍の年になるようにテーブル席の皆と乾杯した。

鏡開きの様子

昨年末の地方統一選挙で4期連続の下院議員に当選した西森下院議員は、ブラジルや日系社会の役に立ちたいのでブラジリアやパラナ州に来たときは気軽に声をかけてほしいと要請。今年初めに来伯した日本政府要人とは、日伯間の課題として〇日伯自由貿易促進〇日系若者に対するワーキングビザなどの観光ビザ発給〇日系四世ビザ〇技能研修〇日本への牛肉輸出などの提案を説明した。

乾杯の音頭を取る西森ルイス下院議員

連絡事項では、総務委員会安全対策チームの近藤繁也チームリーダーは、昨年8月のオンライン安全対策セミナー実施で注意喚起を促しているが、年末年始から邦人が被害に遭っているので、改めて出張者にも注意喚起を促したい。また今後も安全対策セミナーなどの開催を予定しているので協力を要請した。

総務委員会安全対策チームの近藤繁也チームリーダー

2023年度新副会頭・新理事の所信表明では、田辺靖副会頭は2018年末に赴任して4年経過。広報委員会を通して会議所活動をしてきたが、今後は副会頭として会議所発展に貢献したいと述べた。根本篤新理事は2016年8月赴任して6年。トータル16年間のブラジル勤務、日伯交流・地場企業推進副委員長として日伯関係強化に貢献したいと述べた。

続いて古賀貴新理事は、化学品部会長及びシンポフォーラム副委員長として恩返しをしたいと述べた。滝本智巳新理事は総務副委員長を拝命、Camaraの発展に貢献したいと述べた。平田藤義新理事は、後任の村田新事務局長を紹介。今後も二人三脚で会議所に貢献したい。ライフワークとして日伯関係強化に貢献したいと強調した。江口雅之新理事は、異業種交流副委員長としてCamaraの発展に貢献したいと抱負を述べた。

写真左からMasayuki Eguchi, Fujiyoshi Hirata, Tomomi Takimoto, Takashi Koga, Atsushi Nemoto e Yasushi Tanabe

JCA Brasil-JapãoのHugo・Teruya会頭は自身は34歳で弁護士。青年会議所の一層の活動活性化に全力を尽くすと表明した。最後に村田新事務局長は、昼食会開催を支えている旅行社、通訳のアルベルト鈴木氏、会議所事務局員など今まで決して表面に出なかった裏方の苦労やサポートに対して真摯に心から湧き出る感謝の意を述べた。

JCA Brasil-JapãoのHugo・Teruya会頭

日本の本場のおせち料理をも凌駕するレストラン藍染提供のお節料理

左からブルーツリーホテルの広瀬純子取締役、お節料理提供のレストラン藍染オーナーシェフの白石テウマさん

 

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