26日のブラジル中央銀行の発表によると、2022年12月のブラジルの経常収支は、昨年12月の77億4,100万ドルの赤字を約30億ドル上回る108億7,800万ドルの赤字に拡大、2022年のブラジルの累計経常収支は、GDP比2.79%に相当する556億6,800万ドルの赤字計上している。
昨年11月の最終四半期インフレレポート(RTI)によると、2022年の経常収支赤字は、GDP比2.79%に相当する600億ドルの赤字が見込まれていたが、最終的には予想を40億ドル以上下回る556億6,800万ドルの赤字に留まっている。
昨年12月の海外投資家による対内直接投資は、55億7,000万ドルと2021年12月の51億7,900万ドルを約4億ドル上回っていた。
2022年の累計対内直接投資総額は、GDP比4.76%に相当する905億7,200万ドルに達し、昨年1年間の累計経常収支のGDP比2.79%に相当する556億6,800万ドルの赤字を十二分にカバーする対内直接投資額を記録している。昨年11月の最終四半期インフレレポート(RTI)による2022年の累計対内直接投資総額は800億ドルが予想されていた。
昨年12月の海外投資家によるブラジル国内の金融投資の買い越し総額は、2億9,600万ドルを記録した一方で、2021年12月は19億5,000万ドルの売り越しを記録していた経緯があった。
昨年12月の海外投資家による金融投資のうちブラジル国債などの確定金利付き投資額は17億7,900万ドルを記録、サンパウロ証券取引所B3及びニューヨーク証券取引所経由の株式投資は12億5,700万ドルを記録したが、昨年11月の最終四半期インフレレポート(RTI)による2022年のブラジルへの株式投資は50億ドルの売り越し予想となっている。