ブラジル地理統計院(IBGE)では、今年1月の2023年度のブラジルの穀物生産量予想は、前年比14.7%に相当する3,880万トン増加の3億200万トンと3億トンを上回ると予想している。
今年1月の2023年度の穀物生産予想は、前月比1.9%に相当する570万トン増加が見込まれており、耕作面積も前年比3.5%増加の7,580万ヘクタール、前月比では0.7%増加を記録している。
ブラジルの穀物生産を牽引するのは大豆、トウモロコシ及び米生産で全体の92.9%の生産量を占めており、また耕作面積も全体の87.5%を占めている。
今年のトウモロコシの耕作面積は前年比4.1%増加予想、そのうち第1期作の耕作面積は1.4%増加、第2期作は4.9%増加、原綿は1.2%増加、大豆の耕作面積は4.6%増加が見込まれている。
一方今年の米生産向け耕作面積は前年比マイナス4.4%、生産はマイナス3.6%、前記同様に小麦はマイナス2.8%、マイナス13.6%が見込まれている。今年の大豆生産は23.4%増加、原綿1.3%増加、トウモロコシ11.2%増加、そのうち第1期作は15.8%増加、第2期作は9.9%増加が見込まれている。
今年1月の今年の大豆生産は1億4,750万トン、トウモロコシは1億2,250万トン、そのうち第1期作は2,940万トン、第2期作は9,310万トン、米生産は1,030万トン、小麦は870万トン、原綿は680万トンが見込まれている。
今年のブラジル国内の地域別穀物生産では、穀倉地帯を抱える中西部地域は前年比8.6%増加、北部地域11.1%、南東部地域1.0%、北東部地域1.8%、南部地域は2.0%それぞれ増加予想となっている。
また今年の地域別穀物生産比較では、中西部地域は全体の47.0%に相当する1億4,190万トン、南部地域は30.1%に相当する9,110万トン、南東部地域は9.3%に相当する2,810万トン、北東部地域は8.6%に相当する2,590万トン、北部地域の穀物生産は6.0%に相当する1,500万トンが予想されている。
2023年のブラジル国内の地域別・州別の穀物生産比率予想