ブラジル地理統計院(IBGE)の月間サービス生産量調査(PMS)の発表によると、2022年12月のサービス部門提供量(生産性指標)は前月比3.1%と大幅増加、昨年1年間のサービス部門の累積提供量は前年比8.3%増加を記録している。
昨年のサービス部門の累積提供量レベルは、Covid‐19パンデミック直前の2020年2月の水準を14.4%上回っており、ブラジル国内のサービス部門はCovid‐19パンデミックから完全に回復しているとブラジル地理統計院(IBGE)アナリストのLuiz Almeida氏は説明している。
2022年のサービス部門の累積提供量を牽引したのは、輸送・輸送補助サービス・郵便サービス部門提供量は前年比13.3%と二桁台の伸び率を記録、昨年は農業生産増加だけでなく、観光事業部門の再開で、貨物輸送や旅客輸送の増加に繋がった。
また昨年のサービス部門の累積提供量を牽引したのは、教育・研究機関などの公共サービス部門提供量は前年比7.7%増加、特にレンタカーサービス、エンジニアリングサービス、電子決済ソリューションサービス、見本市、会議、コンベンション部門のプロモーション部門が牽引していた。
昨年のサービス部門の累積提供量を牽引した3 番目は、一般家庭向けサービス部門の累積提供量は24.0%と二桁台の伸び率を記録、レストラン、ホテル、ビュッフェ、ケータリング、体調管理などのセクターが牽引。 情報・通信サービス部門は3.3%増加を記録していた。
昨年のサービス部門の累積提供量で唯一マイナスを記録したのは、その他のサービス部門の累積提供量は前年比マイナス2.1%を記録、証券仲介、取引所および組織化された店頭市場の管理、契約または手数料の資金管理などの補助的な金融サービスの不振が影響している。
昨年12月のサービス部門提供量の前月比3.1%増加したが、調査対象の5部門のうち4部門で増加を記録、特に輸送・輸送補助サービス・郵便サービス部門提供量は前月比2.5%増加、その他のサービス部門は10.3%増加、教育・研究機関などの公共サービス部門提供量は3.0%増加、一般家庭向けサービス部門は2.4%増加、唯一情報・通信サービス部門はマイナス2.2%を記録している。
昨年1年間のサービス部門提供量の州別比較では、特にサンパウロ州は9.7%増加、ミナス11.2%、リオ4.0%、南大河州11.3%、ペルナンブーコ州11.2%、パラナ州4.4%、マット・グロッソ州は13.8%それぞれ増加を記録したが、唯一ブラジリア連邦直轄地はマイナス1.6%を記録していた。
2013~2022年のサービス部門提供量の年間伸び率推移