ワーゲン社はカーニバル期間中にブラジル国内3工場で集団休暇採用(2023年2月14日付けヴァロール紙)

ドイツ資本ワーゲン社は、カーニバル期間並びに自動車用半導体供給不足に合わせてブラジル国内の4生産工場のうち3生産工場で集団休暇制度を導入して生産調整を行うと発表している。

ワーゲン社はブラジル国内のサンパウロ州サン・ベルナルド・ド・カンポ市のアンシエタ工場、パラナ州サン・ジョゼ・ピニャエス工場並びにサンパウロ州サン・カルロス生産工場でカーニバル期間に合わせて来週22日から10日間の集団休暇制度を導入して自動車生産を停止する。しかしサンパウロ州タウバテ生産工場は、2月中は正常通りの勤務体制で自動車生産を継続する。

自動車製造の構成要素である半導体の流通問題は、Covid-19 パンデミックの際にボトルネックに見舞われ、世界中の自動車メーカーが生産調整を余儀なくされていた。 家電メーカーからの半導体需要の高まりも、自動車用半導体不足を更に悪化させた要因となっていた。

ワーゲン社ではカーニバル期間中の集団休暇制度導入を前提に、新車在庫上積みする目的で、2月上旬に新車生産を加速させていた経緯があった。

ワーゲン社は昨年、半導体の不足の影響を受けて、1 か月足らずの間に 2 回の集団休暇を取り、サン・ベルナルド・ド・カンポ市のアンシエタ工場の従業員の勤務時間及び給与削減を実施していた経緯があった。

 

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