2023年1月の中銀、国庫庁並びに社会保障院(INSS)で構成される中央政府の財政プライマリー収支は794億500万レアルの黒字を計上している。
また今年1月の州政府並びに市町村で構成される地方政府の財政プライマリー収支も217億7,200万レアルの黒字を計上した一方で、公社は21億6,400万レアルの赤字を計上している。
今年1月の中央政府及び地方政府、公社を合わせたブラジルの財政プライマリー収支は990億1,300万レアルの黒字を計上したにも関わらず、昨年1月の1,018億3,300万レアルの黒字を若干下回った。
ブラジルの財政プライマリー収支決算には、ペトロブラス石油公社、ブラジル中央電力公社(Eletrobras)、ブラジル銀行や連邦貯蓄金庫は除外されている。
今年1月のブラジルの過去12か月間のインフレ指数を考慮した実質累計財政プライマリー収支はGDP比1.24%に相当する1,231億⒎300万レアルの黒字を計上、昨年12月の過去12か月間の累計財政プライマリー収支はGDP比1.28%であった。
今年1月の過去12か月間のブラジルの名目累計財政プライマリー収支赤字はGDP比5.02%に相当する4,978億200万レアル、累計利払い総額はGDP比6.26%の6,209億⒎500万レアル、前期同様に昨年12月はGDP比4.68%、利払いはGDP比5.96%であった。
今年1月のインフレ指数を考慮しないブラジルの名目財政プライマリー収支は466億9,200万レアルの黒字を計上しているが、昨年1月の840億6,100万レアルを大幅に下回っている。2023年1月のブラジルの公的負債総額は0.3%減少のGDP比73.1%に相当する7兆2570億レアルであった。
一方、今年1月は為替レートが 2.3% 上昇した影響で、公的債務残高が 0.3 %増加し、名目利子が 0.5 %増加した。 ブラジルは3,000億ドルを優に超す外貨準備高があリ、外貨の債権者であるため、レアルに対するドルの下落は純債務を増加させる。