2日のブラジル地理統計院(IBGE)の発表によると、2022年のブラジルの国内総生産GDP伸び率は前年比2.9%増加、国内総生産額は9兆9000億レアル、国民一人当たりのGDPは4万6155レアルを記録している。
2012年~2022年のブラジルのGDP伸び率の推移
昨年のGDP伸び率2.9%増加を牽引したのは、サービス部門のGDP伸び率は4.2%増加、鉱工業部門は1.6%増加、サービス部門と鉱工業部門を合わせたGDPは全体の90%を占めている一方で、農畜産部門のGDP伸び率はマイナス1.7%を記録している。またサービス部門のGDP伸び率4.2%はブラジルのGDP伸び率2.9%のうち2.4%を占めている。
昨年の鉱工業部門のGDP伸び率を牽引したセクターは、公共料金が調整された電気・ガス・上下水道・廃棄物処理管理セクターは前年比10.1%と二桁台の増加を記録している。
10.1%増加を記録した電力・都市ガス・上下水道・汚水処理セクターは、2021年の水危機からの回復と密接に関係しており、経済成長に加えて、火力発電所の閉鎖、生産コストの削減、活動の付加価値向上に貢献している。 さらに、大統領選挙の年で多くの公共事業による建設業部門は6.9%増加を記録している。
一方昨年の製造業部門のGDP伸び率は金利の上昇及び製造コストの上昇の影響を受けてマイナス0.3%を記録、特に金属セクター、家具セクター、木材セクター、ゴム・プラスティックセクターがマイナスを牽引、鉱業セクターは中国のロックダウンの影響が牽引してマイナス1.7%を記録している。
昨年の農畜産部門のGDP伸び率は生産減少及び生産性の悪化でマイナス1.7%を記録した一方で、畜産セクター及び漁業セクターは好調に推移していた。昨年の大豆生産は前年比マイナス11.4%を記録していた。
2017年~2022年のブラジルの鉱工業部門、サービス業部門並びに農畜産部門のGDP伸び率の推移
昨年の住宅投資、設備投資や公共投資などの国内総固定資本形成(FBCF)セクターは0.9%増加と2年連続で増加を記録、一般家庭消費セクター4.3%増加、連邦政府の公共支出セクターは1.5%増加している。
esgoto, atividades de gestão de resíduos (-0,4%). O único resultado positivo foi nas Indústrias Extrativas (2,5%).
2022年第4四半期のGDP伸び率は前四半期比マイナス0.2%を記録した要因として、鉱工業部門のGDP伸び率はマイナス0.3%の一方で、農畜産部門は0.3%増加、サービス部門は0.2%増加、鉱工業部門のGDP伸び率の内訳として、製造業セクターはマイナス1.4%、建設業セクターはマイナス0.7%、電力・都市ガス・上下水道・汚水処理セクターはマイナス0.4%の一方で、鉱業セクターは2.5%増加を記録している。
2017年~2022年のブラジルの一般家庭消費、公共支出、国内総固定資本形成(FBCF)、輸出、輸入セクターのGDP伸び率の推移