2022/23度の穀物生産は記録更新が予想(2023年3月9日付けヴァロール紙)

国家配給公社(Conab)によると、2022/23年度の穀物生産は、前回予想の3億1,060万トンから3億990万トンに下方修正したにも拘らず、過去最高の穀物生産を記録した2021/22年度を13.8%上回り、記録更新すると予想している。

2022/23年度の大豆生産はブラジルの穀物生産の約50%を占める1億5,140万トンが見込まれており、過去最高を記録した2021/22年度を20.6%上回ると予想されている。

2022/23年度の穀物生産は過去の記録を更新すると予想されているが、南大河州の旱魃の影響を受けて、2月の予想よりも1.0%減少が見込まれているが、トカンチンス州、南マット・グロッソ州、サンパウロ州及びゴイアス州の穀物生産がカバーすると国家配給公社(Conab)のGuilherme Ribeiro総裁は説明している。

2022/23年度の穀物収穫はすべての穀倉地帯で進んでいるものの、2021/22年よりはペースが鈍化している。収穫中の降雨に加えて、ゴイアス州やブラジル新興農業開発地域のマラニョン州(MA)南部、トカンチンス州(TO)東部、ピアウイ州(PI)南部、バイア州(BA)西部の4地区に跨る「マトピバ地域」などのいくつかの地域では、植え付けが遅れていた経緯があった。

Conab によると、植え付けの遅れは 2022/23 年の耕作面積の 63.6% に達し、2 番目のトウモロコシの第2期作の播種に影響を与えると予想されているが、。 それでも、トウモロコシ生産量が 11.3% 増加の9,560 万トンになると予想されている。

2022/23 年のトウモロコシの第1期作生産は前年比6.9%増加の2,676万トン、第2期作を合わせたトウモロコシ生産は10.2%増加の1億2,470万トンが見込まれている。

また今年の棉生産は前年比9.0%増加の278万トンが予想されているが、2月の予想の300万トンを下回ると予想されている。

今年の米生産は昨年の1,020万トンを8.4%減少の990万トンと1,000万トン割れが見込まれている要因として、耕作面積の縮小、南大河州の旱魃の影響が指摘されている。

今年の3期作合わせたフェジョン豆生産は前年比2.4%減少の290万トン、小麦生産は1,050万トンが見込まれている。

https://camaradojapao.org.br/jp/?p=52757