今年2月のインフレ指数は予想を上回る0.84%を記録(2023年3月10日付けヴァロール紙)

10日のブラジル地理統計院(IBGE)の発表によると、2023年2月のブラジルの正式なインフレ指数の広範囲消費者物価指数(IPCA)は、1月の0.53%から0.84%と大幅に上昇、昨年2月のIPCA指数は1.01%であった。

Valor Data社の42金融機関及びコンサルタント会社対象の調査では、今年2月のIPCA指数の最低予想は0.62%、最高予想は0.89%、平均予想の0.78%を0.6%上回っている。

今年2月の過去12カ月間の累計IPCA指数は5.60%と1月の5.77%よりも減少しているが、Valor Data社の最低予想5.37%、最高予想5.65%、平均予想の5.53%を上回っている。

ブラジル中央銀行の今年の目標IPCA指数は3.25%、許容範囲は±1.50%に設定されているが、今年2月の過去12カ月間の累計IPCA指数5.60%は、上限許容値4.75%を依然として0.85%上回っている。

今年2月のIPCA指数で最もインパクトを与えたのは、教育セクターの6.28%で2月は授業料の値上げが実施されるために上昇を余儀なくされる。教育セクターの6.28%は2004年に記録した6.70%以降では、最高のIPCA指数を記録している。

2月の教育セクター6.28%は1月の0.36%から驚異的な上昇を記録、また住居関連セクターは0.33%から0.82%、衣類セクターはマイナス0.27%からマイナス0.24%、健康・パーソナルケアセクターは0.16%から1.26%を記録している。

一方1月のIPCA指数から2月のIPCAが減少を記録したのは、食品・飲料セクターで0.59%から0.16%、家庭用品セクターは0.70%空0.11%、輸送セクターは0.55%から0.37%、個人的支出セクターは0.76%から0.44%、通信セクターは2.09%から0.98%それぞれ減少している。

ブラジルの正式なインフレ指数の広範囲消費者物価指数(IPCA)は、1最低サラリーから40最低サラリーの所得層を対象に調査、ブラジリア連邦直轄地とゴイアニア市の地方自治体に加えて、10大都市圏を対象に調査されている。

2022年2月~ 2023年2月までの月間IPCA指数の推移

2022年2月~ 2023年2月までの過去12カ月間の月間累計IPCA指数、最高許容範囲、最低許容範囲の推移

2023年2月のIPCA指数のセクター別増減率

 

 

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