2023年上期の第1回部会長シンポフォーラム開催

金融部会並びにコンサルタント部会合同の 2023年下期の第1回オンラインフォーラムは、2023年3月21日午前9時から10時まで開催、進行役は森谷伸晃フォーラム委員長が務めた。

金融部会の南氏は、銀行業界の発表者の多田氏と保険業界の秋氏を紹介した。多田氏はテーマ: 部会による2022年度下期の振り返り並びに今後の展望  副題: 「世界的な高インフレの影響を乗り越える」について、インフレ進行、主要国中銀による利上げ、ルーラ政権の財政政策、貧困層支援と増税、ルーラ政権と中銀の対立の行方、ルーラによる左派的な経済政策を説明した。

また主要マクロ経済ではGDP、インフレ、金利並びに為替レートの推移及び予測、またマクロ経済指標では貿易収支、小売売上動向指数、基礎的財政収支、株価、Selic金利、インフレ並びに為替レート予測を説明。銀行業界動向では、個人、法人、農業、鉱工業並びにサービス部門別貸出残高推移、平均貸出利鞘率推移、不良債権比率推移について説明した。

続いて保険業界の秋氏は、保険業界動向について、保険業界動向について保険料収入推移、保険種目別保険料・損害率は自動車、火災、生命並びにマリン保険、直近5年間の損害率推移、ブラジルの今後の保険市場の成長見通しでは、損害保険や生命保険について説明した。質疑応答ではブラジル中銀の金融政策の評価が挙げられた。

続いてコンサルタント部会の天野義仁部会長は、ブラジル経済・経営環境では、税制改革、移転価格税制の暫定令公布、ルーラ新政権御動向、ブラジルM&Aの動向、CVCの投資状況、CEO OUTLOOK調査結果では世界経済の見通し、テクノロジー、人材、ESGについて説明した。

DFPコンサルタント部会_2022年下期の振り返り並びに今後の展望

日本大使館の中野公使は、今後のブラジル経済及び税制改革等について、最近のブラジル情勢では、内政、外交、経済、日伯関係、上院下院の勢力分布、税制、制度改革の進捗状況、PEC45及びPEC100の相違点などについて説明した。質疑応答では日本のブラジルスタートアップ企業への投資分野が挙げられた。

PDF カマラ部会長フォーラム資料(日本大使館)

https://camaradojapao.org.br/jp/?p=52957