今年3月の企業経営者景況感指数(ICE)は、2.2ポイント上昇の91.4ポイント(2023年4月3日付けヴァロール紙)

ジェツリオ・ヴァルガス財団ブラジル経済研究所(Ibre/FGV)の調査によると、2022年3月の企業経営者の景況感を計る企業経営者景況感指数(ICE)は、2.2ポイント上昇の91.4ポイントと分岐点の100ポイントを大きく割っている。

しかし今年3月の企業経営者景況感指数(ICE)の91.4ポイントは、2022年11月に記録した91.5ポイント以降では最高を記録、今年第1四半期の平均月間の企業経営者景況感指数(ICE)は、5回連続の減少から一転して0.2ポイント上昇を記録している。

今年第1四半期末の経済活動のシナリオがまだ弱いことを示しており、米国とヨーロッパでの銀行危機のリスクに大きく関係する 3 月の経済の不確実性が高まったにも関わらず、今年下半期に関してブラジル企業経営者の悲観論は減少している。

3 月の企業経営者景況感指数(ICE)の上昇は、主に4月の見通しの改善によるところが大きく、企業経営者の現状景況感指数(ISA-E) は 1.0 ポイント上昇して 90.9 ポイントになり、見通し信頼感指数(IE-E)は、 5.1 ポイント上昇して 93.0 ポイントと、2022 年 10 月 の95.9 ポイント以来の最高水準となり、その結果、IE-E は 2022 年 3 月以来初めて ISA-E を上回った。

企業経営者景況感指数(ICE)は、製造業、サービス業、商業並びに建設業の信頼度指数を統合したものであり、今年3月のサービス業、製造業並びに商業部門の企業経営者景況感指数(ICE)は上昇したが、建設業は前月並みであった。

3 月には、企業経営者景況感指数(ICE) を構成する 49 のセグメントの 61% で景況感が上昇し、スプレッドは前月よりわずかに減少している。

https://camaradojapao.org.br/jp/?p=53208