カナダ資本 Sigma Lithium社は、ミナス州政府環境機関からリチウム鉱の操業許可を取得、ブラジルでは初めてとなるリチウム鉱生産を開始、ミナス州内の Araçuaí鉱山及び Itinga鉱山で今月から操業開始、輸出は5月から予定されている。
第 1 段階で、年間 27 万トンのリチウム濃縮物を生産予定、他の 2 つのフェーズは、6 月または 7 月に操業開始2024 年半ばには、年間76万6,000トンのリチウム鉱の生産が見込まれている。
シグマ社はリチウム鉱の販売と輸出の準備完了、産業プラントはすでに委託、検査を稼働している。今月から海外の顧客に最初の出荷を行うための蓄積を開始。 リチウムの主な市場は、ヨーロッパと米国に加えて、中国を中心としたアジアとなっている。
同社は製品の流通ロジスティクスも変更、 バイーア州イリェウス港からの輸出ではなく、エスピリット・サント州ビトリア港に変更。 ビトリア港は距離は少し遠いが、大型の倉庫施設があるために変更している。
Sigma社 のリチウムプロジェクトは、第 1 段階で 12 億レアルの投資を見積もっている。 フェーズ 2 と 3 では、追加で 10 億レアルが予算化され、新しい施設と組立作業のための機器だけで 1 億 5,500 万ドルが見込まれている。
先月、電気自動車メーカーのテスラ社が、自動車メーカーが自動車のバッテリー用の原材料を確保するための世界的な競争に合わせて、リチウム生産者の支配権を握ることに関心を持っているというニュースが流れたが、 Sigma社は支配権売却を否定している。
ブラジル国内で最も貧しい地域の 1 つである Jequitinhonha渓谷地域は膨大なリチウム鉱の埋蔵が確認されているが、世界的にはオーストラリア、カナダ、チリ、アルゼンチンが依然として技術的投入を支配しており、 .ブラジル国内でも100% 持続可能なプロセスから生まれるプレミアムな製品が必要となっている。