今年3月のインフレはガソリン価格の値上げが牽引して0.71%を記録(2023年4月11日付けヴァロール紙)

ブラジル地理統計院(IBGE)の発表によると、2023年3月のブラジルの正式なインフレ指数の広範囲消費者物価指数(IPCA)は、2月の0.84%から0.71%に減少したが、3月の最低のIPCA指数は2020年3月の0.07%、最高のIPCA指数は2022年3月の1.62%であった。

Valor Data社の36金融機関やコンサルタント会社対象の調査によると、3月の最低IPCA予想は0.69%、最高は0.85%、平均IPCA指数は0.77%であった。

今年3月の過去12か月間の累積IPCA指数は、2月の5.60%から4.65%と約1.00%減少、 Valor Data社の最低予想は4.63%、最高予想は4.80%、平均予想は4.71%であった。 3月の過去12か月間の累積IPCA指数は2021年1月に記録した4.56%に次ぐ低い水準であった。

3月の過去12か月間の累積IPCA指数は、ブラジル中央銀行の今年のインフレの中央目標値3.25%を大幅に上回っている。また2024年及び2025年は3.00%、許容値は±1.50%に設定されている。

連邦政府は、2022年6月に制限されていた燃料価格と電力エネルギーへの課税を再開。ガソリンは8.33%上昇し、IPCA指数を0.39ポイント押上げ、電力エネルギーは2.23%上昇している。

3月のIPCA指数算出に使用された 9 アイテムのうち、7 アイテムは前月よりも減少、 食品および飲料は前月の (0.16% から 0.05% と減少、住宅は 0.82% から 0.57% 、健康およびパーソナルケア 1.26% から 0.82% 、個人的支出 は0.44% から 0.38% とそれぞれ減少している。

また教育 は6.28% から 0.10%、コミュニケーション は0.98% から 0.50%とそれぞれ減少している。住居関連は2月のからマイナス0.27%、衣類はマイナス0.24%から0.31%とそれぞれ逆転している。

3月の輸送セクターは、2月の0.37% から 2.11% と大幅に上昇、3月の IPCA指数 の 0.71% 上昇を牽引、0.43% ポイントのインパクトに繋がっている。8.33%値上がりしたガソリンのインパクトは0.39ポイントであった。今年3月の過去12か月間の累積IPCA指数は、2月の8.44%から7.78%と大幅に減少している。

2022年3月~2023年3月の月間IPCA指数の推移

2022年3月~2023年3月の月間IPCA指数の平均及び許容値の推移

2023年3月のIPCAのグループ別増減

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