4月の鉱工業部門の企業経営者景況感指数(ICI)は、前月比0.1%増加で昨年10月以降では最高レベル(2023年4月27日付けヴァロール紙)

ジェツリオ・ヴァルガス財団ブラジル経済研究所(Ibre/FGV)の調査によると、2023年4月の鉱工業部門の企業経営者の景況感を計る企業経営者景況感指数(ICI)は、前月比0.1%増加の94.5ポイントと2022年10月の95.7ポイント以降では最高レベルを記録している。

昨年12月~今年2月の四半期の平均月間企業経営者景況感指数(ICI)は、2カ月連続で0.5ポイント増加の93.6ポイントを記録している。

鉱工業部門の企業経営者は、在庫処分のための長い期間の困難の後、いくらかの改善を見ているにも拘らず、需要のレベルは依然として通常を下回っており、高水準の金利を維持しながら経済活動を再加速する上で、ブラジルが直面している困難を考えると、これは警告サインとジェツリオ・ヴァルガス財団ブラジル経済研究所(Ibre/FGV)エコノミストのStéfano Pacini氏は指摘している。

今年4月の鉱工業部門の19セクターのうち9セクターの企業経営者景況感指数(ICI)は、先行き景況感期待指数(IE)は悪化しているにも拘らず、現状景況感指数(ISA)の改善でポディティブを記録している。

今年4月の鉱工業部門の企業経営者の現状景況感指数(ISA)は、2.0ポイント上昇の93.5ポイントと再度2022年12月の93.8ポイントに接近している一方で、先行き景況感期待指数(IE)は、1.8ポイント減少の95.7ポイントと悪化している。

現状景況感指数(ISA)を構成する項目のうち、在庫水準を測る指標が最もプラスの影響を及ぼし、年初から4.3ポイント減少して105ポイントに達している。この指標が 100 ポイントを超える場合、業界が過剰な在庫または望ましいレベルを超える在庫を抱えていることを示している。

今年4月の需要レベルは、2.4ポイント上昇の94.9ポイントと2022年10月以降では最も改善している。今後3カ月後の雇用レベルは、5.3ポイント減少の96.5ポイントを記録している。

また今後6カ月後の景況感指数は、4.0ポイント減少の90.2ポイントと2021年9月の102.7ポイントから大幅に落ち込んでいる。一方今後6カ月後の生産レベルは、4.3ポイント上昇の100.7ポイントと2022年6月に記録した102.9ポイントに接近してきている。

今年4月の鉱工業部門の設備投資稼働率(Nuci)は、1.7%上昇の80.7%と2020年9月以降では最高の上昇率を記録して2022年10月のレベルに戻っている。

 

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