ブラジル地理統計院(IBGE)は5月17日、2023年3月の月例小売調査(PMC)で小売販売量が前月比+0.8%を記録したと発表した。2月の小売販売は、前月比-0.1%でほぼ横ばいだった。IBGEのクリスチアーノ・サントス調査部長によると、3月の販売の伸びとしては2018年3月に+1.3%を記録して以来の大きなものだという。前年同月との比較でも+3.2%で、3月までの12カ月間で見るとその前の期と比較して+1.2%だった。
バロール・ダッタが30社のコンサルティング会社と金融機関から集めた事前予想は、-0.2%だった。予想は、下は-1.4%、上は+0.7%。
自動車と二輪車及びそのパーツと、建築資材を含めた広範囲小売販売では、3月は前月比+3.6%を記録、2月の前月比+2.0%を上回る伸びを見せた。
27社のコンサルティング会社と金融機関による事前予想の平均は-0.3%で、下は-1.8%、上は+1.3%。こちらも、市場の予想を上回る結果が出た。
また3月の広範囲小売販売量を前年同月と比較すると、+8.8%だった。
この結果、2023年第1四半期(1―3月期)で見ると、小売販売量は前期比+2.0%。さらに拡大小売販売量は前期比+3.7%だった。第1四半期として見た小売販売量の伸びは、+2.4%を記録した2021年以来の大きな伸びとなった。
IBGEは、「四半期で見ると小売販売は回復している」と受け止めている。(2023年5月17日付けバロール)