全国電気電子製品メーカー協会(Eletros)の発表によると、2023年上半期のブラジル国内の家電販売は、前年同期比13%の二桁台の増加を記録した。
今年上半期のブラジル国内の家電販売は、前年同期比13%増加を記録したにも拘らず、Covid-19 パンデミック前の水準には達せず、過去18か月間では充分に回復していない。
今年上半期の家電製品販売台数は前年同期の3,900万台を上回る4,400万台をわずかに超えたが、Covid-19 パンデミック前の2019年同期は、4,700万台を販売していたと全国電気電子製品メーカー協会(Eletros)は指摘している。
全国電気電子製品メーカー協会(Eletros)の見解では、年間比較における売上高の増加は小売在庫の補充を示しているだけに留まり、昨年の家電業界の業績は特に悪かったと説明している。たとえば、テレビ販売の売上高は、2017 年に記録された売上高と同程度であった。
今年の家電部門の業績が過去の平均と一致した場合、2023 年の売上高は 2022 年と比較して4% ~ 6% 増加すると予想している。
全国電気電子製品メーカー協会(Eletros)のJorge Nascimento会長は、依然として政策誘導金利Selicが13.75%と高止まりしているが、今後の家電販売増加はSelic金利の切下げに左右されると指摘している。
今年上半期の冷蔵庫、オーブン、洗濯機に代表される白物家電販売は、前年同期比4%増加を記録したにも拘らず、過去10年間で最悪の水準となっている。
一方で、30アイテム以上で構成されるポートフォーリオに分類されるポータブル製品は13%増加を記録、特に高い温度の空気を対流させることで、ポテトなどを油で揚げたように調理できる家電製品のエアーフライヤーは85%増加を記録している。
全国電気電子製品メーカー協会(Eletros)は、低価格帯の中国製白物家電や保守用パーツは市場を席捲しているために、ブラジル国家度量衡・規格・工業品質院(INMETRO)などによる輸入製品の監視や規制強化を求めている。