ブラジル銀行の第2四半期の純益は88億レアル (2023年8月10日付けヴァロール紙)

ブラジル銀行の2023年第2四半期の純益は、前期比2.8%増加の87億8,500万レアルを記録、前年同期比では11.7%と二桁だの増加を記録している。

ブラジル銀行の今年第2四半期の純益87億8,500万レアルは、顧客と財務利益の両方で財務マージンの拡大の恩恵を受けで金融アナリストの86億6,000万レアルを若干上回ったが、不正会計発覚の小売大手「ロージャス・アメリカーナス」の影響を受けて、不良債権引当金(PDD)を伴う支出が急増した。

今年第2四半期の財務総利益率は、前四半期比4.1%増加の228 億 8,700 万レアル、前年同期比では34.2% 増加、クレジット部門の売上は、前四半期比4.1%増加336億1,400万レアル、前年同期比28.3%増加を記録、今年第2四半期のスプレッドは4.9%、第1四半期の4.6%、前年同期の3.8%から上昇した。

今年第 2 四半期の顧客とのマージンは、平均残高の増加とスプレッドの 8.8% から 8.9% への増加の影響を受けて前四半期比3.0% 増加した。市場利益率では主に財務省に割り当てられた債券、不動産価値の増加とパタゴニア銀行の財務利益率の増加が要因となっている。

今年第 2 四半期のクレジット残高は前四半期比1.2%増加の1兆450億レアル、前年同期比では13.6%と二桁台の伸び率を記録している。そのうち個人向けクレジット残高は年金・恩給受給者向けの給与・年金口座連動型クレジットが牽引して前四半期比0.6%増加の3,020億レアル、過去12カ月間では10%増加を記録している。

また前記同様に法人向けクレジットは、運転資金向けクレジット、投資向けクレジット並びにACC/ACE(外国為替契約および受渡外貨の前払い)が牽引して2.5%増加の3,720億レアル、前年同期比では10.4%増加している。

一方今年第 2 四半期の農畜産関連部門向けクレジットは、農畜産部門向けのサフラ計画の最終四半期に季節的に発生する原価計算業務の清算を反映して前四半期比マイナス0.3%の3,220億レアルに留まった一方で、過去12か月間の累積クレジット残高は22.7%と大幅増加を記録している。

今年第 2 四半期の不良債権引当金(PDD)を伴う支出は、今年1月に破産した大企業に対する追加の引当金の影響で前四半期比22.6%増加の71億7,600万レアルに達し、過去12か月では144.3%増加している。

今年第 2 四半期のクレジット部門の不渡り率は、3月末の2.62%から2.73%に増加、1年前の昨年6月末の不渡り率2.00%から大幅に増加を記録している。「ロージャス・アメリカーナス」の影響がなければ不渡り率は2.65%に留まっていた。

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