11日発表のブラジル中央銀行の最終フォーカスレポートによると、2023年のインフレ指数の広範囲消費者物価指数(IPCA)は、前回予想の4,92%から4,93%と僅かに上方修正している。
また2024年のIPCA指数を前回予想の3,88%から3,89%に上方修正したが、2025年のIPCA指数は前回同様3,50%に据置いている。
今年末の政策誘導金利Selicは前回同様11.75%に据置いたが、2024年末は9.00%、2025年末のSelic金利は8.50%それぞれ据え置いている。
ブラジル中銀の今年のIPCA指数の中央目標値を3.25%、2024年及び2025年の中央目標値を3.00%、許容範囲は±1.50%を設定している。
また今年のGDP伸び率は前回予想の2,56%から2,64%.2024年は1,32%から1,47%、2025のGDP伸び率は前回予想の1,90%から2,00%.それぞれ上方修正している。
ブラジル地理統計院(IBGE)は9月1日、2023年第2四半期(4~6月期)の国内総生産(GDP)の成長率が、前期と比較して0.9%増加を記録したとする国民経済統計を発表した。
ヴァロール紙が74社のコンサルタント会社並びに金融機関対象の調査によると、今年第2四半期のGDP伸び率の最低予想はマイナス0.8%、最高予想は1.1%増加、平均予想は0.3%増加であった。
フェルナンド・ハダジ財務相は、今年第2四半期のGDP伸び率が0.9%増加を記録したには記念すべきことであり、またブラジル中央銀行のロベルト・カンポス・ネット総裁は今年のGDP伸び率は3.0%に接近すると予想している。
今年第2四半期のGDP伸び率発表の同じ日に、バークレイズやJPモルガンなど、すでに今年のGDP伸び率の上方修正を発表していたが、第3・四半期のGDP伸び率は12月5日に発表予定となっている。
今年末のレアル通貨に対するドルの為替はR$ 4,98からR$ 5,00、2024年末はR$ 5,00からR$ 5,02、2025年末はR$ 5,10に据置かれている。