今年10 月のブラジルの財政プライマリー収支は148億レアルの黒字計上 (2023年12月6日付けヴァロール紙)

ブラジル中央銀行の発表によると、2023年10月の中銀、国庫庁並びに社会保障院(INSS)で構成される中央政府並びに州政府と市町村で構成される地方政府を合わせたブラジル政府の財政プライマリー収支は、147億9,800万レアルの黒字を計上したが、昨年同月のブラジル政府の財政プライマリー収支270億9,500万レアルの黒字の約半分に縮小している。

ブラジル政府の財政プライマリー収支には、ペトロブラス石油公社(Petrobras)、ブラジル中央電力公社(Eletrobras)、ブラジル銀行(BB)及び連邦貯蓄金庫(Caixa)などの公立銀行の決算は含まれていない。

今年10月の中央政府の財政プライマリー収支は194億5,600万レアルの黒字を計上した一方で、地方政府の財政プライマリー収支は8億500万レアルの赤字を計上していた。

今年10月の過去12カ月間のブラジルの累積財政プライマリー収支は、GDP比1,08%に相当する1,141億8,400万レアルの赤字を計上していた。

今年9月の過去12カ月間の累積財政プライマリー収支は、GDP比0,97%に相当する1,018億8,800万レアルの赤字を計上している。今年8月の過去12カ月間の累積財政プライマリー収支はGDP比0,70%の赤字であった。

今年初め10か月間のブラジル政府の財政プライマリー収支は822億8,100万レアルの赤字を計上している一方で、昨年同期のブラジル政府の財政プライマリー収支は1,578億9,600万レアルの黒字を計上していた。

今年10月のブラジルのインフレ指数を考慮しない名目債務残高は、GDP比74,7%に相当する7兆9,130億レアルを記録、前月比ではGDP比0,30%の増加を記録している。

今年10月の非金融公共部門のインフレ指数を差引いた実質公的負債総額は、GDP比60%に相当する6兆3,152億レアル、今年9月の名目公的負債総額はGDP比60%と同水準で推移している。

2022年10月以降の過去12カ月間の累計財政プライマリー収支決算のGDP比推移

2022年10月以降のブラジルの名目公的負債のGDP比推移

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