ブラジルの中国向け穀物輸出依存度が急上昇(2024年1月23日付けヴァロール紙)

ブラジルは、生産する大豆の輸出について中国への依存度が急上昇してきており、少なくとも2023年には、国際市場におけるブラジル産トウモロコシの主な輸出先となっている。このシナリオは短期的には変わる見込みがほとんどないと思われるため、農畜産物輸出関係者にとっては懸念材料となっている。

ブラジル穀物輸出協会(Anec)の調査によると、2023年度のブラジルのトウモロコシ輸出量は、1億100万トンと1億トンを突破する輸出量を記録していた。

昨年のブラジル産トウモロコシ輸出の75%に相当する7,560万トンを中国向け輸出を記録、2022年の中国向けトウモロコシの輸出比率69%よりも6%上昇、中国向けトウモロコシ輸出比率は輸出全体の四分の三に達している。

ブラジル産トウモロコシの中国向け輸出比率は輸出全体の四分の三に達しており、非常に危険な依存度となっている。ブラジル産大豆の輸出相手国の多様化は容易ではあるが、中国への大豆供給国を見つけて、中国向け大豆輸出の比重を下げることは容易ではないとブラジル穀物輸出協会(Anec)のJean Carlo Budziak氏は指摘している。

ブラジルの大豆輸出は、中国に依存していると指摘するのは容易ではある一方で、中国は大豆供給先としてブラジルにとって代わる供給先を探すのは容易ではない。

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