ジェツリオ・ヴァルガス財団ブラジル経済研究所(Ibre/FGV)のインフレ調査によると、2024年2月の住宅賃貸料調整基準となるインフレ指数の総合市場物価指数(IGP-M)は、前月比マイナス0,52%とデフレを記録、今年1月の0,07%のインフレから反転している。
Valor Data社の21社の金融機関やコンサルタント会社対象の調査では、最低予想はマイナス0,69%、最高予想は0,1%.平均予想のマイナス0,49%を若干下回った。
今年初め2カ月間の累積総合市場物価指数(IGP-M)は0,45%、過去12カ月間の累積総合市場物価指数(IGP-M)は3,76%、2023年2月の総合市場物価指数(IGP-M)はマイナス0,06%、過去12カ月間の累積総合市場物価指数(IGP-M)は1,86%であった。
エルニーニョ現象はブラジル国内の一部の農作物生産に被害を与えているが、国内の農業生産に広範な減少は見られない。このシナリオを相殺して、世界の穀物供給の拡大はブラジルの食料価格に対するインフレ圧力を緩和し、インフレを適度に緩和することが期待されている。
大豆とトウモロコシの国際コモディティ価格の急激な下落しており、大豆価格は最大14.18%下落、トウモロコシも7.11%まで下落しており、世界の需要と供給のダイナミクスを浮き彫りにしているとジェツリオ・ヴァルガス財団ブラジル経済研究所(Ibre/FGV)物価指数担当のAndré Brazコーディネーターは説明している。
2月の総合市場物価指数(IGP-M)の60%のウエートを占める広範生産者物価指数(IPA)はマイナス0.90%を記録、マイナス0.09%を記録した1月よりもさらに激しい下落となっている。
2 月の総合市場物価指数(IGP-M)の60%のウエートを占める消費者物価指数 (IPC-M) は0,53%と前月のマイナス0,59% から反転している。
2 月の総合市場物価指数(IGP-M)の10%のウエートを占めるブラジル建設コスト指数 (INCC-M)は0,20%と前月の0,23%から若干減少している