2024年1月のブラジルの経常収支は51億ドルの赤字計上(2024年3月6日付けヴァロール紙)

ブラジル中央銀行の発表によると、2024年1月のブラジルの経常収支は50億6,800万ドルの赤字計上、2023年1月の経常収支赤字89億6,300万レアルの赤字を約40億ドル下回っている。

今年1月の過去12カ月間の累積経常収支赤字はGDP比1.12%に相当する246億5,500万ドルに達している。

ブラジル中央銀行の最終四半期インフレレポートによると、2024年のブラジルの経常収支を350億ドルの赤字を見込んでいる。

今年1月の海外投資家による対内直接投資残高は87億4,100万ドルに達し、前年同月の対内直接投資残高の65億3,500万ドルを20億ドル以上上回っている。

今年1月のブラジルの過去12か月間の累積対内直接投資残高は、GDP比2.92%に相当する641億6,200万ドルと昨年同月にGDP比2.85%を上回っている。この過去12か月間の累積対内直接投資残高は、GDP比1.12%に相当する累積経常収支赤字を十二分にカバーできる金額に達している。

ブラジル中銀の最終四半期インフレレポートによると、2024年の対内直接投資残高を700億ドルと見込んでいる。

今年1月の海外投資家によるブラジル国内の金融関連の投資残高は、71億7,000万ドルと昨年1月の21億2,900万ドルの3倍以上を記録している。

そのうちブラジル国債などの債券市場への純投資残高は79億7,200万ドルを記録している。一方海外投資家によるサンパウロ証券取引所B3及びニュヨーク証券取引所の株式投資は、13億5,500万ドルが逃避して赤字を計上している。

ブラジル中央銀行の最終四半期インフレレポートによると、2024年の海外投資家によるブラジル向け株式投資は、100億ドルの黒字を見込んでいる。

今年1月の海外投資家による利益・配当金送金総額は、24億5,100万ドルと昨年同月の39億7,300万ドルを大幅に下回っている。

ブラジル中央銀行の最終四半期インフレレポートによると、2024年の海外投資家による利益・配当金送金総額は390億ドルが見込まれている。

民間企業および国有企業による中長期対外債務の新規発行は、1月中に期限を迎える償却額の110%に相当する。

100% を下回る場合は、新しいプレースメントがすべての支払いをカバーするには不十分であることを示している。 2023 年 1 月のロールオーバー率は 110% であった。

 

https://camaradojapao.org.br/jp/?p=58106