パイロット操縦による垂直離着陸機(eVTOL)やドローン使用の空中輸送でのアーバン・エア・モビリティ(Urban air mobility)による都市交通システムは、今後の交通渋滞解消の切り札と期待されている。
エンブラエル社傘下の都市交通システムソルーションを事業の柱とするEve社は、独立したプライベートオンデマンド航空プラットフォームで、ラテンアメリカ地域向けのVTOL (Vertical Take-Off and Landing:垂直離着陸機)投入による都市交通網の共同開発で、Flapper社とのパートナシップ締結を発表した。
Eve社は、ブラジルの大都市のサンパウロ市、リオデジャネイロ市、ベロオリゾンテ市、チリのサンティアゴ市、コロンビアのボゴタ市、メキシコのメキシコシティ市など南米の主要都市で、フラッパー社に対して年間最大2万5,000時間のフライトを提供する予定となっている。
このパートナーシップ契約は、EVE社からフラッパープラットフォームに対して、最大25機の垂直着陸(EVA)車両を持ち込む可能性が記載されている。
EVE社からフラッパー社へのVTOL(電動垂直離着陸機、俗称:空飛ぶクルマ)提供は、ラテンアメリカ地域の都市交通の需要拡大に繋がり、またブラジル、メキシコ、コロンビア並びにチリの大都市圏の二酸化炭素排出削減に結びつくとEve社のAndre Stein社長は説明している。
世界の10大都市圏でのヘリコプター運航の6都市は、ラテンアメリカ地域に集中しており、今後もヘリコプターに替わる電動垂直離着陸機の需要拡大が見込めるとFlapper社のPaul Malicki社長は指摘している。