7月の新車販売は大衆車購買促進プログラムが牽引して27,58% の大幅増加を記録(2023年8月3日付けヴァロール紙)

自動車販売代理店が加盟する全国自動車販売業者連盟(Fenabrave)の発表によると、2023年7月の新車販売は、大衆車購買促進プログラムが牽引して前年同月比27,58%増加の21万5,700台を記録、2019年以降の7月の新車販売としては最高を記録している。

また今年6月の新車登録台数は、連邦政府による大衆車購買促進プログラムが牽引して前年同月比8,57%増加の17万9,600台を記録していた。

今年6月の新車登録台数は前月比7,98%増加、今年上半期の累積新車登録台数は、前年同期比9,7%増加の93万4,500台を程二桁台の伸び率を記録した一方で、2021年同期比ではマイナス7%と依然として回復が遅れている。

6月の新車登録台数で特筆されるのは、6月最終日の新車登録台数が平均の倍以上に相当する2万6,000台を記録していた。また最大 12万レアルの新車割引のインセンティブ プログラムが終了した 6 月下旬に行われた新車販売は、7 月の新車登録台数に計上され、新車契約成立と車両登録の間には約15日の間隔があるために、7 月の新車登録台数の二桁台増加に繋がったと全国自動車販売業者連盟(Fenabrave)のAndreta Jr会長は指摘している。

大衆車購買促進プログラムの導入で、今年6月の1日当たりの平均新車登録台数は約8,500台、7月の1日当たりの平均新車登録台数は1万台以上を記録している。

大衆車購買促進プログラムの導入の影響で、旺盛な新車需要も結果的に自動車総販売台数を押し上げる結果に結び付き、トラックとバスを含む7月の新車登録台数は、前年同月比23.98%増加の22万5,600台を記録している。

しかし、連邦政府もトラックに対して大衆車購買促進プログラムを提供したが、大衆車販売ほどの高揚感はトラック販売では再現できず、7月のトラックの新車登録台数は、前年同月比28.4%減少の8,100台に留まった。

排出ガス規制の変更によるトラック価格上昇の影響を依然として受けており、ほとんどのトラックの自営業者は、今年1月に新規制が発効する前にトラックを購入していた経緯があった。

今年初め7か月間の新車販売台数は前年同期比11.28%増加の122万台、そのうちトラックやバスを除く乗用車及び軽商用車が115万台を占めていた。

2023年度 下期 化学品部会 定例会議 議事録

日時:2023年8月3日(木) 15-17時

於:日本商工会議所大会議室及びZOOMハイブリッド

出席社名省略 計17社18名 会議所事務局2名

文責:部会長 ロートブラジル 古賀

 

<会議内容>別添会議資料添付

・2023年度 活動方針の確認と上期活動報告
・2023年度 下期活動予定共有
・事前アンケート発表(16社/19社中 3者欠席・部会長代理発表)
・事前アンケート集計速報/まとめ
・副題ご意見まとめ
・質疑応答
・報告内容承認・閉会挨拶・打上げ会場説明

・寿司清移動・打ち上げ(11社12名参加)

<ご相談事項>

①フォーラム発表社決定・・・NAGASE 石原様(後日部会長と打ち合わせ)

②工場見学日程・・・上期に2社同日開催済のため、今下期中の次回開催は見送り。

来上期6-7月頃、TOYOBO様2工場訪問の方向で調整中。

③来期2024年度役員承認・・・輪番ベースで部会長・副部会長A・副部会長Cは決定。

副部会長Bご不在につき後日、部会長からメールにてご本人意思確認の上、

ご辞退の場合輪番下位企業繰り上げ。繰り上げ企業様については承認済。

④忘年会日程・・・12月1-8日の平日で調整の方向。

以上

 

中央銀行の通貨政策委員会 (Copom) は、政策導入金利(Selic)を0,50% 引き下げて13,25%に決定 (2023年8月2日付けヴァロール紙)

2日開催のブラジル中央銀行の通貨政策委員会 (Copom) は、政策導入金利(Selic)を13.75%据置を0,50% 引き下げて13,25%に決定したが、2020年8月5日のCopom会議で2,25% から2%に引き下げたが、3年ぶりのSelic金利の引き下げを実施した。

政策導入金利(Selic)を13.75%据置を0,50% 引き下げて13,25%に投票したのはRoberto Campos Neto総裁, Ailton de Aquino Santos理事, Carolina de Assis Barros理事, Gabriel Muricca Galípolo理事及び eOtávio Ribeiro Damaso理事の5人であった。

一方で 0,25% 引き下げて13,50%に投票したのは、Diogo Abry Guillen理事, Fernanda Magalhães Rumenos Guardado理事, Maurício Costa de Moura理事 並びにRenato Dias de Brito Gomes理事の4人と接戦で辛うじて0,50% 引き下げて13,25%に決定した。

9月に開催される次回のブラジル中央銀行の通貨政策委員会 (Copom)では、政策導入金利(Selic)は0,50% 引き下げて12.75%の可能性が濃厚と予想されている。

1999年のインフレ目標制度創設以来、最も積極的な利上げサイクルが続いた後、Selic金利は12か月間、年率13.75%に据え置かれた。2021年3月から昨年8月まで、CopomではSelic金利をトータル11.75%ポイント引き上げた。

Valor社の128社のコンサルタント会社や金融機関対象の調査によると、64,6%に相当する82社は、0,25 %の引下げを予想した一方で、36,4%に相当する44社は、 0,5 %の引下げを予想していた。

ルイス・イナシオ・ルーラ・ダ・シルバ大統領(PT)が任命した、ガブリエル・ガリポロ理事(金融政策)、アイルトン・アキノ(監査)理事が参加する初めてのCOPOM会議であった。

 

 

 

JICA技術協力プロジェクト説明会開催

JICAブラジル事務所(江口雅之所長)及びイノベーション・中小企業委員会共催のJICA技術協力プロジェクト「アグリフードチェーンにおけるイノベーション・エコシステム及び持続可能性強化のための精密・デジタル農業共創プロジェクト」のハイブリッド説明会は、2023年8月2日午後3時から4時30分まで80人が参加して開催した。

「アグリフードチェーンにおけるイノベーション・エコシステム及び持続可能性強化のための精密・デジタル農業共創プロジェクト」は、日本とブラジルでデジタル農業を共創するための技術協力プロジェクトで、2026年3月までの約3年間実施される。ブラジルおよび本邦企業との協力に基づいて穀物生産、畜産、アグロフォレストリー分野での実証事業を実施予定。本プロジェクトの専門家は6月上旬よりブラジルに赴任し、活動を開始している。

初めにこのプロジェクトのバックグラウンド、目的、第一次フェーズ及び第二次フェーズのスケジュール、ターゲット地域としてアグロフロレスト対象のベレン市、Embrapa Instrumentalのサン・カルロス市、穀物対象のクイアバ市、Embrapa Degital Agricultureのカンピーナス市。イノベーションエコシステムによるデジタル農業プラットフォームの改善。実験農場の概要、WebAPIサービスの詳細、アグロフロレスト、穀物及び牧畜に関するECGレポート及び認証などについて説明した。

PDF「アグリフードチェーンにおけるイノベーション・エコシステム及び持続可能性強化のための精密・デジタル農業共創プロジェクト」 20230802

 

7 月のブラジルの貿易収支は90億万3500万ドルの黒字計上 (2023年8月1日付けヴァロール紙)

開発商工サービス省(MDIC)の発表によると、2023年7月のブラジルの貿易収支は、前年同月比68,7%増加の90億万3,500万ドルの黒字計上している。

今年7月のブラジルの輸出総額はマイナス2,6%の290億6,200万ドル、輸入総額はマイナス18,2%の200億2,700万ドルを記録している。

今年初め7か月間の累積貿易収支は前年同期比36,6%. 増加の541億ドルの黒字を記録、輸出総額は0,4%増加の1947億4,200万ドル、輸入総額はマイナス8,9%の1,939億1,400万ドルを記録している。また今年初め7か月間の貿易総額はマイナス3,7%の3,353億8,400万ドルとなっている。

開発商工サービス省(MDIC) 経済省通商局(Secex)では今年のブラジルの貿易収支を847億ドルの黒字収支を予想、輸出総額は1,661億5,300万ドルに対して、輸入総額は1,206億3,800万ドルを見込んでいる。

今年7月の中国、香港、マカオ向け輸出は14.23%増加の、アジア向け輸出は6.23%増加を記録している。北米向け輸出は3.35%増加、南米はマイナス7.24%ヨーロッパ向け輸出もマイナス23.9%と大幅な落ち込みを記録している。

 

今年上半期の電力エネルギー消費は前年同期比1,4% 増加(2023年8月1日付けヴァロール紙)

ブラジル電力取引市場(CCEE)の統計によると、2023年上半期のブラジル国内市場の電力エネルギーの平均消費は、前年同期比1,4%の6万6.760メガワットを記録している。

今年上半期のブラジル国内の電力エネルギー消費増加は、今年1月から4月にかけて蒸し暑い気候にも関わらず、エアコン使用の需要が低迷した一方で、鉱業部門の輸出増加や小売部門やサービス部門の活性化が牽引している。今年上半期の電力エネルギーの消費者が電力供給会社を選択できる自由市場は5,2%増加している。

電力供給会社が決められている規制市場において、消費者向けのエネルギ消費はマイナス0.7%を記録した。これは、気候要因や自由市場への移行に加え、消費者が流通するマイクロおよびミニ発電方式の縮小拡大を反映している。

規制市場はブラジル国内市場の 63% を占めており、CCEEによってエネルギー消費が監視されている15部門のうち11部門で、特に衛生部門に重点を置いて需要が増加し、消費が21.5%増加した。 商業部門の電力消費は13.2%増加している。

在サンパウロ日本国総領事館の宍戸孝志領事及び窪田里帆副領事が訪問

写真左から村田俊典事務局長、在サンパウロ日本国総領事館の窪田里帆副領事、宍戸孝志領事

在サンパウロ日本国総領事館の宍戸孝志領事及び窪田里帆副領事が2023年8月1日に商工会議所を訪問、着任早々の窪田里帆副領事は応対した村田俊典事務局長に着任挨拶を行った。

丸紅ブラジル会社の江坂喜達副社長及び新家有美子コンシューマープロダクツ&フォレストプロダクツ事業部プロジェクトリーダーが訪問 

写真左から村田俊典事務局長、丸紅ブラジル会社の新家有美子コンシューマープロダクツ&フォレストプロダクツ事業部プロジェクトリーダー、江坂喜達副社長

 

丸紅ブラジル会社の江坂喜達副社長及び新家有美子コンシューマープロダクツ&フォレストプロダクツ事業部プロジェクトリーダーが2023年8月1日に商工会議所を訪問、応対した村田俊典事務局長と直近のインフレや金利高、ビジネス障害となっている構造改革などについて意見交換を行った。

6月の鉱工業部門生産は前月比0.1%微増(2023年8月1日付けヴァロール紙)

ブラジル地理統計院(IBGE)の鉱工業部門生産調査(PIM-PF)によると、2023年6月の鉱工業部門生産は、前月比0.1%微増、5月の鉱工業部門生産は0.3%増加を記録していた。

今年6月の鉱工業部門生産を牽引したのは、鉱業部門生産で2.9%増加と5月の1.4%増加に次いで大幅な増加を記録、特に原油及び鉄鉱石生産の増加であった。

Valor Data社による21コンサルタント会社及び金融機関対象の調査によると、6月の鉱工業部門の最低予想はマイナス0.6%、最高予想は0.8%増加であった。今年上半期の鉱工業部門生産は前年同期比マイナス0.3%を記録している。

今年6月の鉱工業部門生産レベルは2022年12月よりも0.5%増加しているが、COVID-19パンデミック前の2020年2月の水準を依然として1.4%下回っている。

今年6月の鉱工業部門生産は前年同月比0.3%増加、Valor Data社の調査では最低予想マイナス0.3%、最高予想1.2%増加、平均予想は0.3%増加で一致している。また6月の過去12か月間の鉱工業部門生産は0.1%増加に留まっている。

今年6月の鉱工業部門生産のセクター別比較では、資本財セクターは前月比マイナス1.2%、前年同月比マイナス10.3%、前記同様に鉱工業部門生産の55%を占める中間財セクターはマイナス0.3%、1.8%増加を記録している。

また耐久消費財セクターはマイナス4.6%、マイナス3.9%、非耐久消費財セクターは0.9%増加、0.1%増加している。

また鉱工業部門の25セクター対象の調査では、鉱業セクターはCOVID-19パンデミック前の2020年2月の水準を7.0%上回っており、特筆されるセクターとなっている。

6月の鉱工業部門生産では衣類・履物・アクセサリーセクターは前月比4.9%と大幅増加を記録、ゴム・プラスティックセクターは1.2%増加、金属セクターも1.2%増加を記録している。

一方前月比でマイナスを記録したセクターは石油派生品・バイオ燃料セクターはマイナス3.6%、自動車・トラック・輸送機器セクターはマイナス4.0%、機械・装置セクターはマイナス4.5%であった。

2022年6月~2023年6月の鉱工業部門生産の月間推移

2022年6月~2023年6月の鉱工業部門生産の過去12カ月間の月間推移

2023年6月のセクター別の鉱工業部門生産の増減

6月のブラジル国内の1日当たりの石油生産は432万4000バレルで記録更新 (2023年8月1日付けヴァロール紙)

国家原油庁(ANP)の発表によると、2023年6月のブラジル国内の1日当たりの石油生産は、432万4,000バレルで過去の記録を更新している。

6月のブラジル国内の1日当たりの原油生産は336万7,000バレル、天然ガスの生産は1,522万5,800立方メートルを記録、過去最高の生産記録は今年2月に記録した418万3,000バレルであった。

6月のブラジル国内の1日当たりの原油生産は前月比5,2%増加、前年同月比では19%と大幅な増加を記録している。一方6月のブラジル国内の1日当たりの天然ガス生産は前月比5,4%増加、前年同月比では14,6%増加、過去最高の天然ガス生産は2022年10月であった。

6月の岩塩層下原油プレソルトの石油生産は、142カ所の油田から324万3,000バレルを生産し、ブラジル国内の石油生産の75%を占めている

6月のブラジル国内の海上油田による石油生産は全体の97,6%、天然ガス生産は83,2%を占めている。そのうちペトロブラス石油公社による単独及び共同生産は全体の88,3%を占めている。

プレソルト油田の中でもサントス海盆のTupi油田の石油生産は79万バレル、天然ガス生産は3,778万立方メートルを記録している。石油生産が最も大きいプラットフォームFPSOはメロ油田に設置されているFPSO Guanabaraでは石油を17万7,029バレル、天然ガスを1,135万立方メートル生産している。