今年1月の鉱工業部門生産は調査対象の15地域のうち8地域でマイナスを記録(2023年4月6日付けヴァロール紙)

6日のブラジル地理統計院(IBGE)の地域別鉱工業部門生産調査(PIM-Regional)によると、2023年1月のブラジル国内の調査対象の15地域のうち8地域で前月比マイナスを記録している。

今年1月のブラジルの鉱工業生産は前月比マイナス0.3%、昨年12月の鉱工業部門生産量は前月比同率から悪化していた経緯があった。

今年1月の地域別鉱工業生産の前月比の比較では、南大河州はマイナス3.4%、サンパウロ州はマイナス3.1%、マット・グロッソ州の鉱工業部門生産はマイナス2.0%それぞれ大幅に落ち込んでいる。

今回の地域別の鉱工業部門生産調査の変更点として、北大河州、マラニョン州、南マット・グロッソ州の3州の地域データが加味されている。新たに加わった3地域は前年同月比のみのデーターを擁していた経緯があった。

また今年1月の地域別鉱工業生産の前月比の比較で大幅増加したのはアマゾナス州の11.5%、ミナス州9.8%それぞれ増加した一方で、大幅なマイナスを記録したのはマット・グロッソ州マイナス14.6%、北大河州マイナス10.5%、バイア州はマイナス10.3%と二桁台の落込みを記録している。

2023年1月の地域別鉱工業部門生産の前月比、前年同月比、今年の累計、過去12カ月間の累計の推移リスト

今年2月のサンパウロ市のホームレスは全国の25%に相当する5万2000人(2023年4月5日付けヴァロール紙)

2023年のサンパウロ市の財政予算は、960億レアルとブラジルで最高の予算が見込まれている一方で、サンパウロ市内のホームレス総数は、ブラジル全国の25%に相当する5万2,200人に達している。

この路上生活者数のデータは、ミナス連邦大学のホームレス人口に関するブラジル公共政策によって実施された調査の一部であり、またこの調査は、今年 2 月の単一登録簿 (CadÚnico) からのデータに基づいている。

またサンパウロ州内のホームレス総数は、全国の42%に相当する8万6,700人に達している。今年のサンパウロ州の財政予算は3,170億レアルが見込まれている。

今年2月のブラジル全国のホームレス総数は20万6,000人、昨年11月からの4か月間でホームレス人口は7.4%急増しており、ホームレスは加速度的に増加傾向を示している。

ホームレス人口の増加は、ブラジル国内の貧困の増加だけでなく、社会的不平等の悪化にも関連しており、ブラジル国内で最も裕福な南東部地域には、全国のホームレスの 62% が集中しているとAndré Luiz Dias教授は指摘している。

ホームレスは、主に黒人や教育レベルの低い人々が大半を占めており、路上生活をしている人口の半分は初等教育を終了していない。 ホームレスの 10 人に 7 人が黒人であり、ミナス州では、ホームレスの80%は黒人が占め、バイーア州では 93%を占めている。 これは単なる偶然ではなく、ブラジルでは、これは構造的な人種差別に直接関係しているとAndré Luiz Dias教授は指摘している。

統計に表れないホームレスの数はさらに増える可能性がある。 ミナス連邦大学の調査員は、35% の過少報告があると推定している。 路上生活者に関するデータは、市役所から単一登録簿 (CadÚnico)を通じて連邦政府に報告される。 この情報に基づいて、連邦政府はこのホームレスに食事サービスなどを提供するために地方自治体にリソースを移している。

過去10年間でホームレス人口が大幅に増加している。 2012 年には、単一登録簿 (CadÚnico)によるホームレスは1万2,700 人であったが、 2018 年は 13万8.7 00人でした。 パンデミックの最初の年である 2020 年には 19万4,800 人に増加、現在は 20万6,044 人に達している。

 

3月の住宅賃貸調整率は0.97%上昇(2023年4月5日付けヴァロール紙)

ゼツリオ・バルガス財団ブラジル経済研究所(FGV/Ibre)の調査によると、2023年3月の住宅賃貸調整率(IVAR) は0.97%上昇したが、今年2月の1.06%の住宅賃貸調整率(IVAR)を下回っている。今年3月の過去12か月間の累積住宅賃貸調整率(IVAR)は、2月の8.73%から8.90%微増している。

今年3月の南大河州の州都ポルト・アレグレ市の住宅賃貸調整率(IVAR)は、2月のマイナス4.71%からマイナス1.67%と唯一上昇している。

今年3月のサンパウロ市の住宅賃貸調整率(IVAR)は2月の2.10%から0.74%と大幅に減少、リオ市も3.11%から2.50%、ベロ・オリゾンテ市も5.97%から4.76%それぞれ減少している。

今年3月のリオ市の過去12か月間の累積住宅賃貸調整率(IVAR)は、昨年3月の9.10%から10.24%増加を記録した一方で、サンパウロ市は7.91%から7.32%、ポルト・アレグレ市も7.42%から6.95%それぞれ減少している。

2023年度のフォーブスのブラジル首位はVicky Safra氏(2023年4月5日付けヴァロール紙)

米国経済誌「フォーブス」が発表した「2023年度の世界長者番付」によると、10億ドル以上の資産を保有する、いわゆる米国経済誌「フォーブス」が4月5日に発表した「世界長者番付」によると、10億ドル以上の資産を保有するビリオネアは、2022年の2,668人から2023年は2,640人に減少、そのうちブラジル人のビリオネアは62人から51人に減少している。

しかし今年のブラジル人のビリオネアは減少した一方で、ブラジル人の保有資産総額は昨年の1,250億ドルから1,604億ドルと大幅に増加したが、世界中のビリオネアの保有資産総額は昨年の12兆⒎000億ドルから12兆2,000億ドルと5,000億ドル減少を記録している。

今年のブラジルのビリオネアのトップはサフラ銀行の創設者 Joseph Safra氏の資産を受け継いだVicky Safra氏一族の167億ドルが首位に躍り出ている。

Vicky Safra氏に次いで、Jorge Paulo Lemann氏の資産総額は158億ドル、同氏は、国内外企業に投資を行うブラジルの投資会社3Gキャピタルの創設者の1人で、レマン氏は同社を通じ、世界50カ国以上に製造拠点を持ちバドワイザーなどを扱う飲料大手アンハイザー・ブッシュ・インベブの株式を保有している。

「2023年度のブラジルの長者番付TOP20」
順位     氏名          資産総額(10億ドル)
1 Vicky Safra e família 16,7
2 Jorge Paulo Lemann e família 15,8
3 Marcel Herrmann Telles 10,6
4 Eduardo Saverin 10,2
5 Carlos Alberto Sicupira e família 8,6
6 Alexandre Behring 5,2
7 André Esteves 4,7
8 João Mor
9 Walther Moreira Salles Júnior 4,1
10 Jorge Moll Filho e família 3,9
11 Fernando Roberto Moreira Salles 3,9
12 Pedro Moreira Salles 3,9
13 Maurizio Billi 3,5
14 Walter Faria 3,3
15 Luciano Hang 3,2
16 Miguel Krigsner 3,1
17 José João Abdalla Filho 2,7
18 Joesley Batista 2,6
19 Wesley Batista 2,6
20 Alceu Elias Feldmann e família 2,5

メルセデス・ベンツ社は高金利や環境規制強化で生産体制の見直しを余儀なくされる(2023年4月5日付けヴァロール紙)

ドイツ資本の自動車メーカーメルセデス・ベンツ社は、高止まりする高金利や環境規制強化などの影響で、今年上半期からのブラジル国内の新車需要の減少を見込んでいた。

5日メルセデス・ベンツ社は、サンパウロ州サン・ベルナルド・ド・カンポス工場での自動車生産体制の見直しで、現在の2交代制勤務から無交代制勤務への移行を余儀なくされている。

またメルセデス・ベンツ社は、今年初めから新車購入向けクレジット金利の高止まり以外にも、ProcoveP8(自動車大気汚染防止プログラムEuro 6)の環境規制法の変更により、商用車の国内販売が減少すると予測していた。

より多くの排出ガス制御装置の装着を必要とする環境規制導入で、新車価格の価格が上昇する前に、タクシーやウーバーなどの配車アプリのドライバーは、昨年下半期に前倒しで新車を購入していた経緯があった。

今後 2 ~ 3 か月の2交代制勤務変更にも関わらず、雇用水準を維持しながら製造ラインの従業員の自宅待機を実施するための代替案を検討するために、ABC 冶金労働組合の執行部と交渉を重ねているとメルセデス・ベンツ社は説明している。

今月3日から5月2日迄サン・ベルナルド・ド・カンポス工場並びにミナス州ジュイス・デ・フォーラ工場の製造ライン従業員は、集団休暇体制で職場を離れるが、更なる生産調整が必要になれば勤労日の削減の実施もいとわないと説明している。

今年第1四半期の新車販売は前年同期比16.29%二桁台の増加を記録(2023年4月4日付けヴァロール紙)

自動車販売代理店が加盟する全国自動車販売業者連盟(Fenabrave)の発表によると、2023年3月及び第1四半期のトラックやバスを含むブラジル国内の自動車メーカーの新車販売は、COVID-19パンデミックの影響を受けていた昨年第1四半期との比較では二桁台の伸び率を記録している。

今年3月の新車販売は前年同月比35.5%増加の19万8,900台、今年第1四半期の累積新車販売は、前年同期比16.3%増加の47万1,600台とそれぞれ二桁台の伸び率を記録している。

全国自動車販売業者連盟(Fenabrave)のAndreta Júnior会長によると、今年第1四半期の新車販売は、依然として自動車用半導体供給不足の影響を受けているにも関わらず、COVID-19パンデミックの影響を受けていた前年同期比では新車市場の現実を反映していない。COVID-19パンデミック前の2019 年第 1 四半期との比較でも20%減少している。

全国自動車販売業者連盟(Fenabrave)では 、今年の新車販売は依然として1 月の予想を維持しており、乗用車や小型商用車、トラック販売は昨年並み、バス販売は 5% 増加を予想。Andreta Júnior会長は、ルーラ新政権に今後数か月以内の経済活性化政策と財政収支を維持するためのメカニズム導入を要請を考慮している。

金利と与信制限が車両販売を阻害する要因であることは認識しているが、販売代理店の代表者は、Selic 金利レートを高水準に維持しているブラジル中央銀行の立場を支持している。 「薬は苦いが、中央銀行の役割は、通貨の購買力を維持し、インフレを回避することと指摘している。

新車販売の回復を刺激するために自動車業界で議論されているオプションとして、より安価な大衆車を販売することを目的とした販売促進プログラム及び自動車購入用クレジット与信緩和導入の保証ファンドメカニズムの導入を指摘している。

今年第1四半期のベストセラーカー
(順位、メーカー、車種、販売台数)
1º GM/ONIX 21.528
2º GM/ONIX PLUS 18.392
3º HYUNDAI/HB20 16.194
4º JEEP/COMPASS 15.556
5º HYUNDAI/CRETA 15.424
6º FIAT/ARGO 14.988
7º FIAT/MOBI 14.666
8º GM/TRACKER 14.496
9º VW/T CROSS 14.168
10º VW/POLO 14.074
11º RENAULT/KWID 13.838
12º NISSAN/KICKS 11.322
13º JEEP/RENEGADE 10.742
14º TOYOTA/COROLLA CROSS 10.449
15º FIAT/PULSE 10.050
16º VW/NIVUS 9.084
17º TOYOTA/COROLLA 8.950
18º FIAT/FASTBACK 8.705
19º FIAT/CRONOS 7.576
20º HONDA/HR-V 6.470
軽商用車Comerciais leves
1º FIAT/STRADA 23.772
2º FIAT/TORO 12.079
3º TOYOTA/HILUX 10.611
4º VW/SAVEIRO 7.442
5º GM/S10 6.252
6º GM/MONTANA 4.428
7º FORD/RANGER 3.980
8º FIAT/FIORINO 3.848
9º RENAULT/OROCH 2.642
10º MITSUBISHI/L200 2.522
11º RENAULT/MASTER 1.934
12º NISSAN/FRONTIER 1.661
13º VW/AMAROK 1.621
14º RAM/3500 1.062
15º FIAT/SCUDO 880
16º FORD/TRANSIT 824
17º KIA/K2500 708
18º CITROEN/JUMPY 652
19º RAM/CLASSIC 578
20º VW/MAN/EXPRESS 461

2022年末の銀行支店数は2010年以降で最低(2023年4月4日付けヴァロール紙)

ITの進化にともなって新たなサービスやビジネスモデルを展開することでコストを削減し、働き方改革や社会そのもの変革につなげる施策のデジタルトランスフォーメーション(DX)によるデジタル化の進展に伴って、各銀行の実店舗の閉鎖が加速化してきている。

銀行業務のデジタル化に伴って、2022年のブラジル国内の銀行支店数は1万7,216店舗数まで縮小、2010年の1万6,980店舗以降では最低の店舗数まで減少している。

2020年2月のCOVID-19パンデミックによる外出自粛や必需品以外の営業自粛政策導入で、銀行業務のデジタル化が加速に反比例するように、銀行支店の窓口業務の減少に繋がってきている一方で、銀行支店に必要な現金、セキュリティ、およびバックアップ業務は行わないが、対面で顧客にサービスを提供する銀行支店ユニットは増加してきている。

新しい競合他社の出現もデジタル化に貢献しており、銀行の物理的な存在とは対照的に、2022 年にブラジル市場では銀行市場の参入企業数がは前年比11% 増加、特にはクレジット フィンテックと決済機関に集中。 昨年は71の金融機関が設立され、今では710 金融機関に増加している。

ブラジル国内銀行の実店舗での対面サービス縮小は2018年から開始。それ以来、3,973の銀行支店が閉鎖に追いこ魔れた一方で、金融システム機関数は 29.6% 増加している。

2022年のクレジットフィンテックである直接および個人間ローン会社(SCDおよびSEP)は、前年比47.3%に相当する35社増加の109社迄した一方で、決済機関は前年比2倍に相当する74機関と急増している。

Getulio Vargas Foundation (FGV)大学のClaudia Yoshinaga 財務担当教授は、特に即時決済システム Pix による、最貧層の金融デジタル化がある程度進んでいると指摘。 Covid-19パンデミックは、金融システムのデジタル化プロセスを大幅に加速させた。 外出自粛政策導入で社会的孤立が高まり、高齢者などのグループを含め、多くの人々が仮想サービスへの参加を余儀なくされたと説明している。

連邦貯蓄金庫の昨年末の実店舗の支店数は、3,372支店と2021年末の3,403店舗よりも31店舗の閉鎖に追いこなれている。また昨年末のブラジル銀行の支店数は、3,983店舗と2021年末の3,979店舗と逆に4店舗の増加を記録している。

2022年末の銀行支店に加えて、国内にはサービス ポイント (PA) が 11,593店舗存在する 。 2018 年は 10,914 店舗で、4年間で6.2%に相当する 679 サービスポイントが増加。 PA はより単純な構造で、支店に従属するものであるが、外国為替、財務業務、適格顧客向けの投資ファンドなどのサービスはなく、大半は一般に公開されおらず、企業、官公庁、大学などにサービスを提供することを目的としている。

昨年末のイタウー銀行は3,530支店と657PAを擁していたが、5年前は3,530支店、703PAからそれぞれ減少。ブラデスコ銀行は2,864支店及び3,524PA であったが、5年前は4,617支店、3,824PA 、サンタンデール銀行は1,701支店、1,266PA、5年前は2,283支店、1,267PAを擁していた。

上段は2009年~2022年までの銀行支店数の増減。下段は金融機関数の増減

2022 年の国勢調査ではブラジル国内の先住民は165万2,000人(2023年4月4日付けヴァロール紙)

ブラジル地理統計院(IBGE)の2022年度の国勢調査によると、ブラジル国内の先住民数は、2010年の前回調査時の89万6,917人を84.2%上回る165万2,876人と大幅な増加を記録している。

昨年の国勢調査では、連邦高速道路警察 (PRF) の支援を受けて先住民族のヤノマミ族地域で国勢調査を収集するために、連邦高速道路警察 (PRF) は調査員輸送を支援し、ヘリコプターを貸し出し、国勢調査員の安全を確保しましたが、この調査地域では許可を得ていない金採鉱夫や麻薬密売人が横行していた危険地帯となっていた。

先住民数の165万2,876人はまだ暫定的な数字であり、調査結果が進むと変更される可能性があるが、2 月末、IBGE は 7 か月の作業を経て国勢調査データの収集を終了している。

IBGEの国勢調査 によると、2万7,144 人がロライマ州とアマゾナス州の一部を構成するヤノマミ先住民族の保護区に登録されており、ロライマ州には 1万6,864 人、アマゾナスには 1万,280 人の先住民が登録されている。 この合計 2万7,144 人には、連邦高速道路警察 (PRF) のエージェントとヘリコプターの支援を受けて、より遠隔地で登録された 5,600 人の先住民が含まれている。

2022 年の人口統計調査は、インフラストラクチャー、天然資源へのアクセス、教育、健康などの分野で村やコミュニティに関する情報を収集するために、先住民グループの政治指導者にアンケートを実施した初めての調査であり、 調査目標は、これらの村やコミュニティの状況を示す前例のない地図を作成するとなっている。

さらに、調査結果は、前回の国勢調査で前例のない方法で収集、前回調査のブラジルに存在する305の民族グループと274種類の先住民言語数を更新する可能性も指摘されている。

IBGE によると、今回の国勢調査には連邦高速道路警察に加えて、計画予算省が調整する法務省と公安省、国防省、先住民族および保健省、国立インジオ保護財団(Funai)および軍隊が参加している。

昨年第4四半期の上場企業の赤字は急増(2023年4月3日付けヴァロール紙)

サンパウロ証券取引所B3の上場企業の中で、昨年第4四半期の決算が赤字を計上した上場企業は前年同期の8社から22社に急増、昨年1年間で赤字を計上したのは前年の9社から15社に増加している。

Valor 社が3 月 31 日に実施した調査では、Bovespa Index ポートフォリオの一部の77社 の非金融企業が含まれており、金融機関まで含めると84社を調査している。

18上場企業は2021年第4四半期の黒字から2022年第4四半期は赤字に転落、3社は赤字拡大、1社は赤字減少、純益が減少したのは28社、純益が増加したのは23社であった。

また2022年に黒字から赤字に転落したのは8社、3社は赤字が拡大、純益が減少したのは36社、純益が拡大したのは24社、2社は赤字から黒字に転じている。調査対象の77 社のうち74%に相当する 57 社の上場企業が、昨年第 4 四半期の純益が悪化している。

昨年第4四半期の純ファイナンス経費合計は 前年同期比10%増加の283 億レアルを計上、しかし、純ファイナンス経費だけでは状況を説明できない。 財務および税金控除前の営業成績も、コストの増加を反映して悪化している。

12社が2021年の第4四半期と比較して2倍の営業損失を計上、70%に相当する54 社 の企業が、第4四半期 の販売とサービスの収益を増加。年間では58 社。 しかし、第4四半期のコストを削減したのはわずか 21 社 。年間で 15 社であった。

ブラジル地理統計院(IBGE)の発表によると、2022年のブラジルの国内総生産GDP伸び率は前年比2.9%増加したが、昨年第4四半期のGDP伸び率はマイナス0.2%を記録していた。

昨年12 月末の 77 社の時価総額は、前年同期比 4.0% 減少。時価総額と純利益の比率は、この期間に 6.78 から 6.44 に低下している。

 

今年3月の企業経営者景況感指数(ICE)は、2.2ポイント上昇の91.4ポイント(2023年4月3日付けヴァロール紙)

ジェツリオ・ヴァルガス財団ブラジル経済研究所(Ibre/FGV)の調査によると、2022年3月の企業経営者の景況感を計る企業経営者景況感指数(ICE)は、2.2ポイント上昇の91.4ポイントと分岐点の100ポイントを大きく割っている。

しかし今年3月の企業経営者景況感指数(ICE)の91.4ポイントは、2022年11月に記録した91.5ポイント以降では最高を記録、今年第1四半期の平均月間の企業経営者景況感指数(ICE)は、5回連続の減少から一転して0.2ポイント上昇を記録している。

今年第1四半期末の経済活動のシナリオがまだ弱いことを示しており、米国とヨーロッパでの銀行危機のリスクに大きく関係する 3 月の経済の不確実性が高まったにも関わらず、今年下半期に関してブラジル企業経営者の悲観論は減少している。

3 月の企業経営者景況感指数(ICE)の上昇は、主に4月の見通しの改善によるところが大きく、企業経営者の現状景況感指数(ISA-E) は 1.0 ポイント上昇して 90.9 ポイントになり、見通し信頼感指数(IE-E)は、 5.1 ポイント上昇して 93.0 ポイントと、2022 年 10 月 の95.9 ポイント以来の最高水準となり、その結果、IE-E は 2022 年 3 月以来初めて ISA-E を上回った。

企業経営者景況感指数(ICE)は、製造業、サービス業、商業並びに建設業の信頼度指数を統合したものであり、今年3月のサービス業、製造業並びに商業部門の企業経営者景況感指数(ICE)は上昇したが、建設業は前月並みであった。

3 月には、企業経営者景況感指数(ICE) を構成する 49 のセグメントの 61% で景況感が上昇し、スプレッドは前月よりわずかに減少している。