ブラジル日本文化福祉協会(文協)で「SoftBank e Inteligência Artificial 」講演を開催

2020年2月17日(月)18時30分から、ブラジル日本文化福祉協会(文協)の大講堂にて「SoftBank e Inteligência Artificial 」講演が開催された。およそ450人の参加者のなか、会議所からも村田俊典会頭、平田藤義事務局長をはじめ複数名が参加した。

講演の中でBoston Consulting Group社パートナーのFlavia Takey氏は、AI(Artificial Intelligence)が人間の行動を最適化して目標を最大化することや、そのアルゴリズムの重要性について説明を行った。
またSoftBank Innovation Found社副社長のFelipe Fujiwara氏はスタートアップやデータの使用について、将来はAIが人間の道路交通や健康を支えるようになるであろうと説明した。

Gioji Okuhara副会長、Flavia Takey氏、Felipe Fujiwara氏、平田事務局長

回章 CIR-025/20   2020年上期業種別部会長シンポジュームのご案内

                           CIR-025/20
                           2020年2月17日
会員各位
                           ブラジル日本商工会議所
                           総務委員会 委員長 讃井 慎一
                           企画戦略委員会 委員長 松崎 治夫

        2020年上期業種別部会長シンポジュームのご案内

拝啓 時下益々ご清栄のこととお慶び申上げます。

総務委員会と企画戦略委員会の共催で恒例の業種別部会長シンポジュームを2020年3月5日(木曜日)に下記のとおりのプログラムで開催致します。

テーマ:「2019年の回顧と2020年の展望」
副題:「ビジネス環境改善に期待、いま為すべきこと」
日時:   2020年3月5日(木曜日)
13時~18時 シンポジューム(途中コーヒーブレイクが入ります)
18時~19時 懇親会(カクテルパーティー)
                   
会 場: ホテル チヴォリ・サンパウロ モファレッジ
(Tivoli São Paulo Mofarrej – Alameda Santos, 1437 – Tel: (11) 3146-5900)

参加費:
シンポジュームのみ 無料(コーヒーブレイク含む、日ポ語同時通訳付き)
懇親会(カクテルパーティー) お一人様90レアル。

シンポジューム(無料)に併せて懇親会(カクテルパーティー:90レアル)へのお申込は以下事務局までお願い申上げます。

参加お申込み先: 事務局カリーナ宛 (secretaria@camaradojapao.org.brまたは 電話:3178-6240) 。

 ※カクテルにご参加の場合2月28日(金)までに事務局(Av. Paulista, 475 13階)あるいは銀行振り込みでお支払下さい。なお2月28日以降のカクテルへの参加キャンセルは返金されません。2月28日以降のキャンセルの際、カクテル代が未払いの場合には、カクテル代の請求はそのまま行われますのでご理解の程、何卒よろしくお願い致します。

※銀行振り込みの場合、E-mail: secretaria@camaradojapao.org.br 又はファックス: (11) 3284-0932 にて振り込み証明書をお送り願います。
口座番号
Banco Bradesco
Agência: 0895
C.c: 7966-9
CNPJ : 61.009.031/0001-06
Câmara de Comércio e Indústria Japonesa do Brasil

詳細のプログラムは適切の時期にお知らせいたします。

 

魅了の「日本の味」をJETROと高崎商工会議所が提供

 17日(月)昼、JETROとパートナーの高崎商工会議所が「日本の味」( Sabores do Japão )をJ.H(ジャパンハウス)で約60名の参加者にお披露目、大好評を博した。会議所からは平田藤義事務局長が参加、高崎商工会議所中小企業相談所経営支援課の課長補佐 夏海泰紀氏、㈱今井だるま店NAYAの今井裕久社長、ホテルメトロポリタン高崎の総料理長 井田昭彦氏、ジェトロ群馬貿易情報センター係長の高橋史郎氏らと懇談した。

 日-メルコスールEPA準備に向けて、この様なイベントが地球の反対側のブラジルで積極的に開催される事は日伯双方の国益に叶い、その意義は極めて大きいものがある。本イベントを果敢に企画・実行されたJETROおよび高崎商工会に感謝を申し上げる。

 JETROサンパウロ事務所の大久保敦所長が故郷、高崎市の名物だるまを丁寧に紹介、本イベントのスタート時、集まった数人がだるまに向かって先ず右目(だるまの左目)に目入れ式を、イベントの終了時には別の数人に願いが叶えられたとして同だるまの右目入れ式を行い参加者と共に祝福を分かち合った。

 豪華なWelcome Drinkの試飲会(カクテル)は11時半から執り行われ、イベント終了時には参加者全員に、かりんこ梅チップ(大利根漬)- Umê chips Karinko (Ohtoneduke)、梅ゼリー(Samurai Charge)(大利根漬)- Geleia de umê Samurai Charge (Ohtonedule)、だるまのおちょこ(三美堂)- Copo-daruma para saquê (Sanbido)がプレゼントされる等大きな注目を集めた。

 試飲会の提供社:“大盃” 大吟醸五年熟成秘蔵酒(牧野酒造)Osakazuki Daiginjo maturado por 5 anos Reserva   (Makino Shuzo) 、大盃大吟醸(牧野酒造)Osakazuki Daiginjo (Makino Shuzo) 、大盃蔵元限定純米吟醸 2011 BY Vintage(牧野酒造)Osakazuki Junmai-Ginjo edição limitada 2011 BY Vintage(Makino Shuzo) 、大盃にごり原酒(牧野酒造)Saquê turvo Osakazuki (Makino Shuzo) 、スパークリング酒大盃純生(牧野酒造)Saquê espumante Osakazuki Jun-nama (Makino Shuzo) 、梅酒 紅の舞(牧野酒造)Umeshu de saquê Beni-no-mai  (Makino Shuzo) 、かりんこ梅チップ(大利根漬)Karinko umê chips(Ohtoneduke) 、梅ゼリー(Samurai Charge)(大利根漬)Geleia de umê (Samurai Charge) (Ohtoneduke)、梅ゆず三ッ星たれ(大利根漬)Tarê com toque de yuzu com karikari umê mitsuboshi (Ohtoneduke)、梅タル三ツ星ソース(大利根漬)Molho tártaro com karikari umê mitsuboshi (Ohtoneduke)

写真中央が井田 昭彦ホテルメトロポリタン高崎総料理長と「藍染」白石テルマシェフNAYA、左が今井裕久㈱今井だるま店NAYA社長

今井だるま店NAYAのだるまに目入れを行う井田総料理長


(写真提供:ジェトロサンパウロ)

 

2022年まで不動産価格は年間二桁増加か

一連の構造改革の進展並びに順調な経済成長、安定した国際情勢などが継続すれば今後3年から6年間に亘って、ブラジル国内の不動産価格は二桁増加の可能性があると予想されている。

Ourinvest Real Estate社のRossano Nonino取締役は、2025年までの賃貸料はサンパウロ市が牽引して年間平均12.0%~15.0%上昇すると予想。またRBR Asset Management社Ricardo Almendra社長は、今年のサンパウロ市の1平方メートル当たりの賃貸料は15.0%、2021年は10%上昇すると予想している。

現在のサンパウロ市の住宅価格は経済リセッション前の2014年よりも約20%減少しており、ボロソナロ政権に異変がなければ今後6年間継続して上昇するとAlmendra社長は強気な発言をしている。

ブラジル国内20都市の広告に掲載された販売価格を基準にまとめられる1平方メートル当たりの不動産価格動向を取り扱う「FipeZap」によると、2015年~2019年のサンパウロ市のインフレ指数を差引かない名目平均住宅賃貸料は7.9%%上昇、住宅販売価格は8.14%上昇した。

しかしインフレ指数を差引いた実質賃貸料は16.64%減少、実質住宅販売価格は16.46%減少している。またリオ市の名目住宅賃貸料は22.9%減少、名目住宅販売価格は13.31%減少、実質住宅賃貸料は40.49%減少、実質住宅販売価格33.03%減少している。

2014年の住宅価格が10万レアルであったが、昨年は7万レアルまで減少した物件が元の10万レアルに上昇するためには、今後6年間で43%の値上がりをしなければならない。(2020年2月17日付けヴァロール紙)

昨年の経済活動指数(IBC-Br)は僅か0.87%増加

四半期ごとの正式な国内総生産(GDP)はブラジル地理統計院(IBGE)から発表されるが、中銀はIGBEのGDP伸び率の発表前に、先行指標として経済活動指数(IBC-Br)を発表、2019年の経済活動指数(IBC-Br)は、大半のエコノミストの予想を下回る0.87%増加に留まった。

FGTS預金は昨年9月13日から500レアルまでの預金引出が開始される一方で、社会統合基金(PIS)/公務員厚生年金(PASEP)の引出は8月から開始、昨年8月から12月末までの引出総額は300億レアルが予想されていたにも関わらず、昨年12月の経済活動指数(IBC-Br)はマイナス0.27%を記録していた。

Broadcastプロジェクションの28金融機関対象の調査によると、調査対象のエコノミストの昨年の平均経済活動指数(IBC-Br)は1.0%増加であったにも関わらず、0.87%増加に留まっている。

またBroadcastプロジェクションの今年1月16日の2020年のGDP伸び率調査では1.9%増加~2.8%増加、平均GDP伸び率は2.35%であったが、今では1.7%増加~2.5%増加、平均GDP伸び率は2.2%増加に下方修正されている。

サンタンデール銀行では、今年のGDP伸び率を前回予想の2.3%から2.0%増加に下方修正、年金・恩給改革の国会通過後に行政改革などの3件の憲法改正案(PEC)を打ち上げたにも関わらず、進展していないと元中銀理事のAlexandre Schwartsman氏は指摘している。

昨年9月から開始したFGTS預金引出効果は、最終四半期まで継続しなかったことが昨年のIBC-Br伸び率0.87%に留まったとMB Associados社チーフエコノミストのSergio Vale氏は指摘している。

昨年第2四半期のIBC-Br伸び率は0.15%増加であったが、中銀のGDP伸び率は0.4%増加を記録していたために、2019年のGDP伸び率は1.0%増加をGo Associados社エコノミストのGesner Oliveira氏は予想している。(2020年2月15日付けエスタード紙)

昨年の非正規雇用比率は41.1%と過去最高

2019年の労働手帳に記載されない非正規雇用の労働人口に占める比率は、41.1%に相当する3,840万人に達しており、統計を取り始めた2016年以降では最高の比率を記録している。

昨年の非正規雇用比率はブラジリア連邦直轄地並びに19州で増加、特にパラー州の非正規雇用比率は62.4%、マラニョン州は60.5%と過半数を占めている一方で、サンパウロ州の非正規雇用比率は32.0%に留まったにも関わらず、過去最高の非正規雇用比率となっている。

昨年の第3四半期から第4四半期にかけて失業率は低下、特にサンパウロ州の失業率は12.0%から11.5%に減少、ブラジルの平均失業率も11.8%から11.0%と0.8%減少していた。

昨年第4四半期の正規雇用は59万3,000人増加、そのうちサンパウロ州の正規雇用は、32万4,000人とブラジル全国の半分以上の正規雇用を記録、サンパウロ州以外ではロンドニア州並びにパライーバ州、セルジッペ州での正規雇用が増加していた。

昨年のサンパウロ州の民間部門の正規雇用は47万3,000人増加、昨年末のブラジル全国の失業者総数は1,163万2,000人、2,910万人の労働者は2年以上失業している。(2020年2月15日付けエスタード紙)

一般社団法人 五感心理セラピー協会の金田小百合セラピストが訪問

一般社団法人 五感心理セラピー協会の金田小百合セラピストが2020年2月14日に商工会議所を訪問、応対した平田藤義事務局長と「仮想通貨」の分散型台帳技術または分散型ネットワークである「ロックチェーン」、海外送金や将来の金融業界の行方、ボルソナロ政権の政治経済や構造改革の動向や影響など多岐に亘って意見交換した。

左から一般社団法人 五感心理セラピー協会の金田小百合セラピスト/平田藤義事務局長

 

三信インターナショナル有限会社一行が訪問

三信インターナショナル有限会社の三宅信史取締役社長並びに同商品開発輸入担当のギマラエス・サユリ氏、三信インターナショナルブラジルのタケシ・イタガキ氏が2020年2月14日に商工会議所を訪問、応対した平田藤義事務局長とボルソナロ政権の政治経済動向や中国武漢発のコロナウイルスの物流への影響など多岐に亘って意見交換した。

左から平田藤義事務局長/三信インターナショナルブラジルのタケシ・イタガキ氏/三信インターナショナル有限会社の三宅信史取締役社長/同商品開発輸入担当のギマラエス・サユリ氏

自動車部会は部会長シンポジウム発表資料作成で開催

自動車部会(ロベルト秋山部会長)は、2020年2月14日午前9が30分から11時過ぎまで20人が参加、2020年上半期の業種別部会長シンポジウム発表資料作成で開催。初めに新部会長のロベルト秋山氏が開催挨拶、各参加者が簡単な自己紹介に続いて、2019年度の自動車部会活動報告、2020年の活動方針が紹介された。

2020年上半期の業種別部会長シンポジウム発表資料作成では、2019年の振り返りとしてドラフト資料を基に、四輪(中古車・新車)・二輪の販売台数推移、月間販売推移、生産台数や輸出台数の推移、ブランド別シェアの推移が紹介された。

2020年の展望として、今年のブラジル国内市場、全国自動車工業会(Anfavea)並びに自動車部会の輸出並びに生産台数予測、長期展望では、排ガス規制Proconveの今後の規制スケジュール、車体変更箇所、モビリティサービス グローバル環境の変化CASE、ブラジル市場の兆し、日系ブランドの対応、欧米メーカーや日系メーカーの新規制に対する対応、EUメルコスールEPAや韓国とのEPA締結など多岐に亘って意見交換された。

参加者は秋山部会長(ホンダサウスアメリカ)、下村副部会長(ブラジルトヨタ)、金子副部会長(デンソーブラジル)、佐藤氏(ホンダサウスアメリカ)、水谷氏(ホンダサウスアメリカ)、鈴木氏(Midori Auto Leather)、田辺氏(NGK)、出岡氏(NGK)、塚原氏(NGK)、大久保氏(ジェトロ)、松平氏(ジェトロ)、長田氏(AISIN AUTOMOTIVE)、加治氏(出光)、東氏(MUFG)、ナッシメント氏(MUFG)、平林氏(ブラジルトヨタ)、増岡氏(ブラジルトヨタ)、渡邊副領事(サンパウロ総領事館)、平田事務局長、大角編集担当

左から金子副部会長(デンソーブラジル)/下村副部会長(ブラジルトヨタ)/秋山部会長(ホンダサウスアメリカ)/佐藤氏(ホンダサウスアメリカ)

 

Fotos: Rubens Ito / CCIJB

シンポ発表資料作成で食品部会開催

食品部会(佐々木達哉部会長)は、2020年2月13日午後3時30分から6時まで18人が参加して開催、初めに2020年度の食品部会運営体制として、佐々木 達哉部会長(ブラジル味の素)、 秋元壮介 副部会長(キッコーマン・ブラジル)、 関宏道副部会長(ブラジル味の素)、昨年10月に降旗英樹副部会長(三井アリメントス)が異動のため退任。また今年の活動方針及び具体的な活動計画、2019年度の活動報告を行った。

2019年の回顧では、キャッシュ&キャリーでの伸長、消費者の低価格志向、トップアスリート支援推進、オリンピック・パラリンピック委員会とのパートナーシップ締結、デジタル・トランスメーション推進、アセットライト化推進、オリエンタルアイテム展開、事業のポートフォーリオ化、商品開発のスピードアップ、R&D強化、製造効率向上、副産物再利用、ICMSクレジット累積問題、現地企業買収によるシナジー効果、在庫不足による受注機会損失、パラグアイからの密輸品横行、物流戦略の見直し、塩分規制、ANVISAの栄養成分表示規制対策、輸入リードタイム短縮などが挙げられた。

2020年の展望では、レアルに対するドル高の為替、コーヒー豊作予想、国際競争力強化、米中貿易摩擦の継続、不透明なコロナウイルスの影響、ニッチ市場への参入、ビジネスモデルの再構築、サプライヤーの複数化、更なるコスト削減、アルゼンチンの経済動向などが話題となった。

副題「ビジネス環境改善に期待、今為すべきこと」では、ICMS還付遅延問題、既存顧客の深堀、サプライチェーン整備、事業運営体制の最適化、システム再構築、新規取引チャンネルの開拓、スーパー向け提案型営業などが挙げられた。

最後に在ブラジル日本国大使館経済班農業・食品担当の大田啓二等書記官は、昨年8月26日にサンパウロ市のサンパウロ州工業連盟(FIESP)で開催された第4回日伯農業・食料対話の投資ビジネス、日伯農業協力、ANVISA関連の具体的な議論内容について説明。また次回第5回日伯農業・食料対話の開催予定の概要。現時点でのコロナウイルスの影響などについて報告した。

参加者は佐々木部会長(味の素)、秋元副部会長(キッコーマン)、関副部会長(味の素)、上山氏(味の素)、江坂氏(イグアスコーヒー)、中尾氏(ハラルド)、安田氏(Nissan Foods do Brasil)、和久津氏(Nagase)、小野澤氏(エバラ)、碧川氏(高砂)、美馬氏(ヤクルト)、安江氏(JTI)、倉知氏(BBBR)、山本氏(ジェトロ)、大田書記官(日本大使館)、中野副領事(サンパウロ総領事館)、平田事務局長、大角編集担当

左から関副部会長(味の素)/佐々木部会長(味の素)/秋元副部会長(キッコーマン)

 

Fotos: Rubens Ito / CCIJB