54日間継続していた国税庁の税関検査官によるストが5月12日に終了したために、ブラジルの貿易業務が正常に戻り、5月の輸出は193億600万ドルと月間記録を更新、また輸入も152億2,900万ドルに達して、貿易黒字は前年同期の38億 5,300万ドルを上回る40億7,700万ドルを記録した。
今年5ヶ月間の輸出は前年同期比22%増加の720億5,000万ドル、4月までの輸出はストの影響で前年同期比13.6%の増加に留まっていた。
今年の輸出の主要産品として大豆、鶏肉、石油、航空機、鉄鉱石など輸出に大きく貢献したが、4月までの輸出は輸出価格が22.1%増加したが、輸出量はマイナス6.9%だったが、5月は輸出量並びに輸出額も増加した。
税関ストで第一次産品並びに半製品輸出が特に影響を受け、5月の第一次産品輸出では石油、鉄鉱石並びに大豆油輸出が大幅に増加、対中国貿易では7億ドルの貿易黒字を計上したが、今年5ヶ月間では14億5,000万ドルの赤字を計上している。
今年5ヶ月間の貿易黒字は86億5,500万ドルとなっているが、前年同期比47.3%減少しているが、新工業政策、国際コモデティ価格の高騰、4月から10月まで続く農産物の輸出が今後の輸出増加に繋がると見込まれている。
今年の輸出目標は1,800億ドルであるが、社会開発省では今月中に新たな輸出入目標値を発表するが、5月までの輸入も前年同期比49.2%増加の634億ドルに達している。(2008年6月3日付け)