投資適格国入りで銀行ランキング上昇

米格付け会社スタンダード&プアーズ(S&P)は、ブラジルのソブリン格付けを1段階引き上げ、投資適格級のBBBマイナスと格付け上げたために、 ブラデスコ銀行の総資産は647億ドルで16位となりクレジット・スイス銀行を追越し、イタウー銀行は640億ドルで18位となり、ドイツ銀行、バークレ イ銀行をそれぞれ追越した。

3月末のブラデスコ銀行は538億ドルで世界ランク24位、イタウー銀行は535億ドルで25位であったが、投資適格級の格付け上昇で市場価値が大幅に上昇した。

ブラデスコ銀行の今年の総資産は4.54%、イタウー銀行は4.87%それぞれ増加、最終12ヶ月間では51.31%、45.93%とそれぞれ大幅に市場 価値が増加しているが、シティグループは-47.82%、USB銀行は-43.70%とそれぞれマイナスとなっている。(2008年5月5日付けヴァロー ル紙)

トラック販売が好調

今年4ヶ月間のトラック販売は前年同期比32.96%増加の3万6,870台で2002年以来の記録を更新、4月は前月比16.40%増加の1万119台を販売して好調を維持している。

ブラジルのトラック市場は世界3位であり、各メーカーでは大幅な需要に対する供給体制強化に軒並み投資を強化、ヴォルヴォ社では年末までに1億1,000 万ドルを投資して増産、IVECO社は8,000万ドルを投資してミナス州セーテ・ラゴア工場の生産ラインを増設して年産1万2,000台に倍増する。

ワーゲン社のトラック・バス部門は2012年までに10億レアルを投資してリオ州レゼンデ工場での生産増加、フォード社は今後5年間に3億ドルをサン・ベルナルド工場に投資して今後の供給体制を整える。(2008年5月5日付けガゼッタ・メルカンチル紙)

日経新聞アメリカ社の戸堀次長が表敬訪問

5月5日に日経新聞アメリカ社の戸堀勇人広告局次長が商工会議所を訪問、応対した平田藤義事務局長と日本経済新聞、ブラジル日本商工会議所ならびにオ・エスタード・デ・サンパウロ紙共催,在ブラジル日本大使館、ジェトロ、国際協力銀行(JBIC)が後援、JALが協力して1月16日に聖市内ルネッサンスホテルで立錐の余地がない会場一杯の参加者と共に開催された「日本・ブラジル経済シンポジウム−交流100年、次の100年を見据えて」の反響や結果について意見交換、今後のセミナーやシンポジウムへの活用についても話合った。

平田事務局長/日経新聞アメリカの戸堀広告局次長

第9回カマラゴルフ大会に53人が参加して開催

第9回カマラゴルフ会は 5月4日(日)PLゴルフ場で開催されました。 当日は今年一番の寒さとなりましたが、お天気には恵まれ、第一組が7時20分にスタート、当日は欠席者が一名出たものの53名がプレーし、無事全員がホールアウトしました。

結果は、Mário Iwamizuさん(LR E IWAMIZU ADVS))が、前半48後半51グロス99 ハンディ 30 ネットスコア69で優勝。 2位には2打差でMasashi Mizoguchi  さん(NISSO)が入り、3位はベストグロスのToshifumi Murataさん(BCO BRADESCO)が入賞されました。ベストグロス賞は 3位の Toshifumi Murataさん(BRADESCO)が41・40のトータル81で獲得されました。

その他の成績は次の通りです。
NP Sugiyamaさん(Nippon Steel)、Yamamotoさん(Citizen)、Mizoguchiさん(Nisso)、Kawanoさん(CIA Iguaçu)
LD Nishiokaさん(Hitachi Br. Repres . )、 Wadaさん(Nippon Express) 大波賞 Nishiguchiさん(Fujitsu)、小波賞 Murataさん(BCO Bradesco)水平賞 Wadaさん(Nippon Express)

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写真は、ベストグロス賞の村田さん(右)と和田大会委員長(左)

(優勝の岩水さんは表彰式に出席されず写真がございませんので、ナンバーワンプレイヤーになられましたベストグロスの村田さんの写真を掲載)

記 和田相互啓発委員長

海外投資家が建設不動産部門に注目

数年前までは、海外投資家は北東地域のリゾート地でのヨーロッパ人を対象のホテルやコンドミニアム住宅を中心にブラジルの建設不動産部門に投資していたが、最近では商業ビル、ショッピングセンター、大衆住宅建設に軸足を移してきている。

昨年のブラジルの建設不動産部門への海外投資家の投資総額は前年比143%増加の140億ドルに達して、世界ランク11位にアップしたが、新興国では中国の150億ドルに次いで大型投資となっている。

特にスペイン、ポルトガル、ドイツ、英国などの20人近い新規投資家が今後12ヶ月間以内に、ブラジルの建設不動産企業に資本投資や投資ファンド進出を予定しており、3年前にブラジルに進出したスペイン資本バルボア・グループは大型コンドミニアム形式のアパートを建設している。(2008年5月5日付けエスタード紙)

12ヶ月間のIGP-Mは9.81%に達した

食料品や鉄鋼、肥料、石油派生品などの鉱工業製品の卸売市場での値上圧力でインフレの警戒信号が点滅してきており、4月の最終12ヶ月間の総合市場 物価指数(IGP-M)累計は9.81%に達して、2005年同期の10.74%に次ぐ高率を記録、この間の農産物価格が26.86%も上昇している。

4月のIGP-M指数は0.74%で予想の0.36〜0.56%を大幅に上回っており、IGP-Mの60%を占める卸売物価指数(IPA)は0.65%上昇している。

今月の卸売物価は牛乳派生品が前月の4.90%から5.07%、米6.44%、特に小麦11.47%、最終1年間では58.69%、今年だけで 35.62%も値上げしてインフレ指数を押上げているが、ガソリン価格が5.0%値上げされれば、更に同指数を0.05%押上げる。(2008年4月30 日付けエスタード紙)

プライマリー収支は313億レアルの黒字

今年第1四半期の連邦政府のプライマリー収支黒字は金融取引暫定納付金(CPMF)が昨年末で廃案になったにも関わらず、GDP比4.65%の313億レアルを達成して記録を更新した。

今年のプライマリー収支の目標黒字GDP比3.8%を大幅に上回っており、年間のプライマリー収支目標額624億レアルの50%にすでに達しており、昨年同期のGDP比では1.49%も上回っている。

第1四半期の国税庁のプライマリー収支は411億5,220万レアルの黒字を計上したが、社会保障院(INSS)は97億5,220レアル、中銀は8,920万レアルとそれぞれ赤字を計上している。(2008年4月30日付けエスタード紙)

3月の粗鋼生産は6.3%増加

3月のブラジルの粗鋼生産高は前年同月比6.3%増加の296万トン、今年3ヶ月間の累計は8.1%増加の864万トン、ラテンアメリカではメキシコ、ヴェネズエラ、アルゼンチンを抑えて生産トップを継続している。

3月の国内向け圧延鋼出荷は12.8%増加の186万トン、主に自動車用圧延鋼板は9.2%増加の111万7,000トン、建材用鉄鋼製品は18.6%増加の74万1,200トンと3ヶ月連続で増加している。

3月のスラブ、鋼片や鋼塊などの鉄鋼半製品の生産は29.9%増加、スラブが43%増加の3万4,600トン、鋼塊及び鋼片が17%増加の2万トンであった。(2008年4月30日付けヴァロール紙)

クレジットはGDP比35.9%で1995年以来の高率

3月のクレジット残高は前月比3.5%増加の9,927億3,000万レアルを記録してGDP比35.9%に達して、1995年1月の36.8%に次ぐ高率となっている。

3月の法人向け平均クレジット金利は24.8%から26.5%で3ヶ月連続で上昇しているが、好調な内需に対応するために運転資金と設備投資へのクレジッ トが必要であるが、4月のSelic金利11.25%から11.75%の引上げは法人向けクレジットの上昇カーブの阻害要因になる可能性がある。

3月の個人向けリージングは自動車部門を中心に7.4%増加の363億レアル、最終12ヶ月間では121.5%増加、そのうち自動車関連リージングが 86.4%を占めた。市場で最も高い金利である口座繰越残金利は135.7%から139.4%に増加して2003年9月以来の高金利に達してい る。(2008年4月30日付けエスタード紙)

3月の経常収支赤字は44億2,900万ドルで最悪記録更新

3月の経常収支赤字は中銀の予想の30億ドルを遥かに上回る44億2,900万ドルに達して、1947年に統計を取り始めて以来の最悪記録を更新、第1四半期では107億5,700万ドルの赤字を計上している。

また3月の本国への利益送金や配当金送金である所得収支は43億4,500万ドル、第1四半期では前年同期比118.5%増加の86億6,200万ドルで それぞれ記録を更新、このうち銀行部門の利益送金は22億2,800万ドル、自動車関連部門は11億7,600万ドル、金属工業部門は8億400万ドル、 4月は33億ドルの所得収支赤字が予定されている。

しかし3月の海外からの直接投資は30億8,300万ドル、第1四半期では34.1%増加の87億9,900万ドル、今年は320億ドルの黒字計上が見込まれている。(2008年4月29日付けエスタード紙)