ZAITENの菅野英明氏がブラジル特集取材で訪問

 ZAITEN(財界展望新社)の菅野英明氏が7月号のブラジル特集で4月14日に商工会議所を表敬訪問、平田藤義事務局長が応対、菅野氏は1985年から毎年ブラジル特集のために来伯、今回は2週間の予定で移民100周年、日系社会や投資環境について取材、取材先での協力を要請した。

世界的な時代の変化を反映して、最近の日伯関係は資源・エネルギー、鉄鋼、自動車などを中心に、世界戦略に沿った企業相互の大型投資が活発化、BRICsの中でも持てる大国であるブラジルへの関心は、日本のビジネス界でも一挙に高まっている。

こうした両国関係が好転している時期に、今年6月18日にはブラジル日本移民100周年記念を迎え、同時に日伯交流年があり、この1年間は両国でさまざまな交流が行なわれる。そしてこの架け橋になってくれている最大の功労者が世界最大の親日国であるブラジルを築き上げてくれた150万人に達する日系人である。

日本人の多くは世界最先端の文化を数多く持ち、多様性の国であリ、移民の国でもあるブラジルの実像を余り知らず、断片的情報による偏見と誤解による誤ったブラジル観を是正する絶好の機会が、この移民100周年と日伯交流年である。

  こうした背景を踏まえて、ブラジル日本移民100周年と日伯交流年を軸に、両国経済関係と展望、及び日伯間の友情と信頼関係の強化をキーワードに、下記のような特集を行なう。本誌読者及び日本人にとって世界最大の親日国であるブラジルを正しく認識して、日伯関係強化の一助に繋がる特集を予定している。

特集タイトル 「世界の中の日本 ブラジル・日本移民100周年&日伯交流年記念」
総論 移民100周年を迎えたブラジル日系社会と日本のブラジル日系社会/加速する日伯相互の大型投資、相互補完から相互依存関係への変化を予定している。
サイト www.zaiten.co.jp

左から平田事務局長/ZAITENの菅野英明氏

4月の懇親昼食会に134人が参加して開催

4月11日のマクソウド・ホテルでの商工会議所懇親昼食会に134人が参加して開催、日伯修好100周年記念基金授与式、西林総領事の対日イメージ世論調査結果の発表を行なった。

司会は平田藤義事務局長が務め、初めに特別参加者の西林万寿夫総領事、文協の上原幸啓会長、100周年協会実行委員会の松尾治会長、日本文化連盟の辰巳穣会長、援護協会の森口忠義会長、カンピーナス市のロジェリオ・ハジャール国際協力局長、同市トレード・ポイントのマルシオ・バルバド局長をそれぞれ紹介した。

3分間スピーチではマクソウド・ホテルのペールラ・ミズノ日本市場担当女史が同ホテルで週末に開催されるシアター「時間を消去ることができない感動」への商工会議所会員の特別割引を案内、カンピーナス市のエリオ・サントス市長、ロドリゴ・ハジャール国際協力局長の代理として、同市のトレード・ポイントのマルシオ・バルバド局長が、6月11日に開催される第126回ENCOMEXセミナーについて、ジェトロ後援で日本の輸入業者とブラジルの輸出業者との会合を説明、JALの寺本久男南米総代表が日本移民100周年記念に併せて臨時便の運行を発表、サンパウロ発が6月18日午後10時55分、22日深夜12時55分発、成田発が6月17日及び22日の臨時便運行を案内、ジェトロの井澤俊和ディレクターがENCOMEXの開催ではジェトロがサポート、カンピーナス周辺の45サプライヤーがバイヤーに対して製品説明、バイヤーとして日本から主にアグロビジネス、ITや繊維関連企業を中心に15インターナショナルカンパニーが参加する予定であり、出展企業を募っていると説明した。

会社代表交代挨拶ではNYKの丸山亘社長が帰国挨拶、後任の片山真人新社長が就任挨拶、時事通信社サンパウロ支局の鈴木克彦新特派員が就任挨拶、日立エアコンの田島孝新社長が就任挨拶、会議所名誉会頭で三菱商事の工藤章中南米統括会長が帰国挨拶で1998年にリオ支店、2000年からサンパウロ支店に勤務、2002年に商工会議所会頭に就任し、定款改正したのが印象に残っており、その後は部会、委員会が活発に活動してきており、この日本移民100周年をきっかけに両国関係が活発化すること、ブラジルの発展を祈っていることを強調した。

この後田中信会頭は昼食会に先立って行われた臨時理事会での常任理事補充選挙で、新谷道治社長(味の素)の副会頭、田中一男社長(伊藤忠)、杉山俊美(新日鐵)の専任理事就任を報告、続いて田中会頭は日伯友好促進協会委員長として挨拶、日伯修好100周年記念基金の経緯を説明、同基金授賞式では文化連盟の辰巳穣会長からアルモニア新日伯学園プロジェクトへの助成金の覚書が和田正義同学園会長へ、援護協会の森口忠義会長から文化福祉協会のリフォームプロジェクトに対して文化福祉協会の上原幸啓会長、上原会長からサンタ・クルース病院リフォームプロジェクト対して同病院のパウロ・横田理事長、商工会議所の田中会頭から100周年優先プロジェクトに100周年協会の松尾治実行委員長に覚書がそれぞれ授与、松尾実行委員長は5団体の長を代表して謝辞を述べ、最後に日伯友好交流促進委員会の山田唯資監査役が御礼の言葉を述べた。

最後に西林総領事は調査機関IVOPE社がサンパウロ州、リオ及びブラジリアで1,000人を対象に行なった「ブラジルに於ける対日イメージ世論調査結果」として、ブラジルとの関係強化すべき国では日本は米国に次いで34%、将来最も有望なアジアの国では中国を押しのけて46%でトップ、よく知られている国では米国に次いで58%で移民の多いイタリアやドイツよりも多く、日本に関して知っていることでは、科学技術に次いで日本食ブームで料理が25%、日本に期待する対伯投資では全ての分野で期待されており、9割が歓迎しているが、歓迎しない2.0%の内55%はブラジル企業が競争に負けると危惧を抱いており、在ブラジル日本人に対してはポジチブが69%であるが、ブラジル人と共存しないも29%に達しており、日系人のブラジル発展への貢献度では「ジャポネス、ガランチード」と呼ばれるように8割が認めており、日伯交流年・移住100周年の知名度は25%で宣伝不足と思われるが、日本の国連安保常任理事国入れでは日系人の貢献が認知されているに対しては75%が支持をしていると説明した。

1年前に日本での対ブラジル人イメージ調査ではブラジルに親しみを感じないが28%、何も感じないが40%とブラジルの情報不足であり、今年の移民100周年記念を機会に、ブラジル、イコール、コーヒー、アマゾン、サッカー、出稼ぎのイメージから脱皮して、FIESPミッションではブラジルの多面的なイメージを伝えてほしいとエールを送った。

日伯修好百周年記念基金助成授与(2008年4月11日)

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「ブラジルに於ける対日イメージ世論調査結果」を説明する西林万寿夫総領事

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左からカンピーナス市トレードポイントのバルバド社長/田中会頭/同市国際協力課のハジャル局長

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帰国挨拶を行なう名誉会頭で三菱商事の工藤章中南米統括(CEO)

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田中信会頭から100周年協会の松尾治実行委員長に日伯修好100周年基金の覚書授与

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文協の上原幸啓会長からサンタクルス病院の横田パウロ理事長に覚書授与

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壇上は援護協会の森口忠義会長

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日伯友好交流促進協会の山田唯資監査役

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左から帰国挨拶を行なったNYKの丸山亘社長/就任挨拶をする片山真人新社長

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就任挨拶を行なう時事通信社サンパウロ支局の鈴木克彦特派員

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就任挨拶を行なう日立エアコンの田島克彦新社長

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壇上はアルモニア日伯学園の和田正義会長/奥は文化連盟の辰巳会長

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マクソウド・ホテルのペールラ・ミズノ日本市場担当女史が週末シアターを案内

Perla Romero Mizunoマクソウド・ホテルのペールラ・ミズノ日本市場担当女史が同ホテルで週末に開催されるシアター「時間を消去ることができない感動」への商工会議所会員への特別割引を案内した。

(写真:マクソウド・ホテルのペールラ・ミズノ日本市場担当女史が週末シアターを案内)

第126回ENCOMEXセミナー

Marcio Barbadoカンピーナス市のエリオ・サントス市長、ロドリゴ・ハジャール国際協力局長の代理として、同市のトレード・ポイントのマルシオ・バルバド局長が、6月11日に開催される第126回ENCOMEXセミナーについて、ジェトロ後援で日本の輸入業者とブラジルの輸出業者との会合を説明した。

(写真:ENCOMEXセミナー案内のカンピーナス市トレードポイントのバルバド所長)

4月に日伯法律委員会に40人が参加

日伯法律委員会(石川清治委員長)が4月10日午後4時から6時過ぎまで、商工会議所会議室に40人が参加して開催、押切フラビオ副委員長が進行役を担当、初めにマリア・カロリーナ・アラウージョ弁護士がM&A‐資産売買と新社主‐申告と保障に関する条項について、ラッケウ・ジェジュス弁護士は商品流通サービス税‐サンパウロ州における新商品への課税代替について講演した。

マウリシオ・バーロス弁護士は税制改革の主要点として課税対象の税の種類の削減及び簡素化、連税と州税の付加価値税(IVA)の違いについて、ロベルト・コウチヤマ弁護士は法令6339/08号成立後の金融取引税(IOF)の改正では、廃案になったCPMF税カバーのための税率アップ、特に個人に対する増税となっている現状、最後にマクシミリアン・パスコアル弁護士はリコールとブラジルに於ける消費者権利では消費者保護法、キャンペ−ンの義務付け、ブラジルでのリコールの17%は自動車関連、13%は医薬品製造、IT,玩具、食料品、タイヤ並びに消費財デ50%を占めていると説明した。

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中央が押切副委員長並びに講演者

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熱心に講演を聞く参加者

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40人の参加者が熱心に講演を聞く

NECのヤマムロ新社長披露パーティに本社の広崎膨太郎副社長が参加

NECブラジルのエルベルト・マコト・ヤマムロ新社長の披露パーティが4月10日夜にレストラン・バイウカ で開催、日本本社の広崎膨太郎副社長が駆けつけ、今後のビジネスについて説明、また電気・電子業界のクライアントやNECの幹部社員など会場満員となる盛 大な披露パーティとなリ、商工会議所からは田中信会頭、平田藤義事務局長が参加した。

食料品価格高騰で3月のインフレは0.48%に上昇

3月のインフレ指数の広範囲消費者物価指数(IPCA)は2005年以来の高率の0.48%を記録、最終12ヶ月間では連邦政府の目標値4.50%を超える4.73%となり、来週の通貨政策委員会(Copom)でのSelic金利の切上げが確実となった。

特に食料品価格の値上げが大きく影響しており、食料品全体では0.89%上昇して2月の0.60%を大幅に上回り、特に大豆油は9.81%、フランスパンは4.24%それぞれ上昇している。

また3月には水道料金、衣類、燃料並びに電力料金がそれぞれ値上がり、第1四半期のインフレは1.52%で前年同期の1.26%を大幅に上回っており、食料品価格は3.04%値上がりしている。(2008年4月10日付けエスタード紙)

本国への利益送金が179億ドルに増加

昨年の外資系企業のブラジル国内で得た本国への利益送金である所得収支は前年比44%増加の179億ドルに達して、2000年の31億ドルの6倍近い送金となっている。

また昨年の海外からの直接投資総額は2006年の300億ドルから346億ドルに上昇したが、利益送金は直接投資金額の7.58%に相当して外資系企業の利益率が上昇してきている。

海外からの直接投資は2006年第2四半期から上昇を続けており、オランダが前年比23.7%増加の81億ドルでトップ、米国が17.7%増加の60億ド ル、ルクセンブルグが28億ドルで続いており、サービス部門の直接投資が161億ドルで46.9%を占め、鉱工業部門は39.3%に相当する134億ドル であった。(2008年4月10日付けガゼッタ・メルカンチル紙)

サントス港のコンテナ取扱量が減少

ブラジルのコンテナ取扱量の40%を占めるサントス港の2月のTEU(コンテナを20フィートコンテナに換算)は前年同月比7.1%減少の18万5,393TEU、前月比では11.2%それぞれ減少している。

サンパウロ州ドック運営会社(Codesp)は今年の港湾貨物の取扱量を8,600万トンから8,0360万トンに下方修正、前年比3.4%の増加に留まる。

3月のサントス港の貨物取扱は国税庁検査官のスト、および米国経済の停滞の影響で3.0%から5.0%の減少を予想、今年初めの2ヶ月間の輸出貨物は 19.4%減の600万トン、食肉輸出は27.3%、砂糖35.6%、アルコール8.3%、オレンジジュース74.3%とそれぞれ大幅に減少したが、輸入 貨物は6.6%増加の430万トンであった。(2008年4月10日付けエスタード紙)