IMFはブラジルの経済成長率を4.5%から4.8%に上方修正

国際通貨基金(IMF)は米国経済のリッセッション入りで今年の世界各国の経済成長率を下方修正しているが、ブラジルの経済成長率を4.5%から4.8%、ロシアも6.8%にそれぞれ上方修正した。

今年及び来年の先進諸国の平均経済成長率を1.3%と予想、来年のブラジルのGDP伸び率は3.7%と予想しているが、今年の米国のGDP伸び率は0.5%、来年は0.6%に下方修正しているが、住宅価格は今後2年間で14%から22%低下すると予想している。

ヨーロッパ連合国の今年のGDP伸び率は1.4%、来年は1.2%と予想しているが、特にスペインが米国の住宅バブルの影響を受けると見込まれている。(2008年4月10日付けエスタード紙)

2008年度異業種交流委員会議事録(4月)

日時:2008.04.10(木)
場所:ブラジル日本語センター
出席者(ABC順):ABE・AKAMINE・ITAGAKI・MATSUDA・MINAMI・TAKEDA・YAMASHITA 記 ABE 

【議事録】1.次回5月度担当者 
・会場係   板垣   
・連絡係   西岡  
・会計係   竹田 

2.本日の勉強会テーマ(参加者:20人)
ブラジルの楽器作りについて(ヤマハ楽器 松代さん)
大好きなカポエラの話(上岡さん)

以上

ブラジル日本研究者協会一行がシンポジウム案内で表敬訪問

 4月10日にブラジル日本研究者協会(SBPN)の仁井山進会長、佐藤直専任理事、佐々木弘一顧問並びに日伯交流シンポジウム組織委員会の渡部一誠副会長が商工会議所を訪問、田中信会頭及び平田藤義事務局長に6月14日から16日までサンパウロ市アニェンビー公園(Av,Olavo Fontoura)のエリスレジーナ講堂で開催される日伯シンポジウムを案内、サンパウロ市役所、JICA、JETRO、ABJICA、日本留学生研修生OB会(ASEBEX)、青年会議所、文部省留学会OB会(ABMON)、国際交流基金の協力を得て開催、シンポジウム参加を招待、講演内容はインフラストラクチャー(エネルギー、住宅、交通、衛生関連など)、エコノミー・貿易、大学教育、ナノテクノロジー、環境、コミュニケーション、農業、健康について。ブラジル側はもとより、日本側からも専門家や研究者を招く予定。ポルトガル語、日本語、英語の同時通訳も行われる。

手前から平田事務局長/ブラジル日本研究者協会の佐藤直専任理事/佐々木弘一顧問/仁井山進会長/田中会頭/渡部一誠組織委員会副会長

エンブラエルは新型ジェット機2機種を販売開始

エンブラエル社はエグゼクチブ向け中型ジェット機2機種を7億5,000万ドルの投資で開発を予定、仮名称MSJ型は2012年、MLJ型は2013年から販売開始を予定している。

5月に正式名称および価格が発表されて予約開始となるが、今後10年間のエグゼクチブ向けジェット機市場は2,780機、総額380億ドルが予想されている。

エンブラエルの商業用ジェット機、エグゼクチブ向けジェット機並びに防衛庁向け軍用機の今年第1四半期の受注算は203億ドルで前年同期比8.0%増加、商業用ジェット機38機、エグゼクチブ向けジェット機7機を納入している。(2008年4月9日付けエスタード紙)

今年初めの2ヶ月間の輸出量が低下

今年初めの2ヶ月間の輸出量は前年同期比1.6%減少して1997年以来の減少を記録、輸出価格はドル安に伴って調整されているが、価格競争力を失ってきており危惧されている。

ここ数年の輸出量の伸び率は鈍化してきており、2003年は前年比19.3%増加したが、昨年は5.1%増加に留まり、更なるドル安が輸出量減少に拍車をかけている。

昨年の自動車輸出量は−6.0%、エンジン−10.5%、履物−4.3%、家具−0.8%、コンプレッ サー−3.6%とそれぞれマイナスを記録、更に今年初めの2ヶ月間の輸出量は資本財で−0.8%、燃 料−16.6%、中間財−0.6%はマイナスを記録したが、耐久消費財2.4%、非耐久消費財は3.1%とわずかに増加してい る。(2008年4月9日付けエスタード紙)

今年の穀物生産は1億4,050万トンを予想

ブラジル地理統計院(IBGE)では今年の穀物生産はコモデティ価格の高止まり及び天候に恵まれて、前年比5.6%増加の1億4,050万トンを予想している。

特にトウモロコシの二回目までの収穫量は5,610万トンで国内消費4,400万トンを上回って輸出も可能となり、米国でのエタノール原料のトウモロコシ需要で価格が14レアルから26レアルに高騰している。

大豆生産は3.4%増加の5,990万トンが予想されており、北部地域で15.0%、北東地域で4.0%、大豆生産の10.8%のゴイアス州を含む中西部 地域は5.0%それぞれ増加、大豆作付け開始時の価格は23レアルであったが、今では43レアルに高騰しているために、更に作付面積の増加が予想される。

価格高騰でインフレ指数を押上げる要因となったフェジョン生産は340万トンで、国内消費量に達すると見込まれており、昨年の生産量は320万トンで構内 消費量を下回ったために価格が高騰したが、今後は収穫期に入るために価格減少が見込まれている。(2008年4月9日付けエスタード紙)

国際交流基金の大久保良夫理事が表敬訪問

国際交流基金東京本部の大久保良夫理事と同基金サンパウロ日本文化センターの西田和正所長が4月9日に商工会議所を訪問、田中信会頭、平田藤義事務局長と談話した。

左から平田事務局長/国際交流基金サンパウロ日本文化センターの西田所長/同基金東京本部の大久保理事/田中会頭

エイケ・バチスタ氏はタタモーターと自動車製造か

EBXクループのエイケ・バチスタ社長はタタモーターと共同でリオ州アス港湾近くに自動車工場建設と引換えに、鉄鉱石産地のミナス州セーラ・アズール地方の傘下のMMX鉱山会社の50%までの資本参加の交渉条件を提示している。

MMXは今年1月に鉄鉱石開発及びパイプライン搬送のミナス‐リオ・システムとアマパ・システムの株式の一部を55億ドルでアングロ・アメリカン社に譲 渡、また鉄鉱石の埋蔵量が8,860万トンの南マット・グロッソ州のコルンバ・システムへの投資家の資本参加を交渉中である。

エイケ社長は国家原油庁(ANP)の石油鉱区21ブロックを14億レアルで落札したために、企業の軸足を鉄鉱石開発から石油開発に移すと予想されているが、全面的に否定している。

タタ・グループのブラジルでの事業はタタ・コンサルタントサービス会社でITテクノロジー産業のみであるが、昨年2月にタタ・グループはファイアット社と 共同でアルゼンチンに8,000万ドルを投資して、ブラジル市場向けピックアップ車の製造を発表している。(2008年4月9日付けエスタード紙)

マルタ元市長の支持率がトップ

Ibopeの10月のサンパウロ市長選挙の支持率調査では、元サンパウロ市長のマルタ・スプリシー観光相(PT党)がジェラウド・アウキミン元州知 事(PSDB)の支持率23%を大幅に上回る31%を獲得してトップ、3位にはジルベルト・カサビ現市長(DEM)が14%の支持率を得ており、4位はパ ウロ・マルフ下議(PP)11%、ルイザ・エルンジーナ下議(PSB)が5%の支持率となっている。

マルフ候補及びエルンジーナ候補が立 候補しないシナリオの支持率ではマルタ候補35%、アルキミン27%、カサビ候補16%、アウキミン候補が立候補しないシナリオではアウキミン候補の票が カサビ候補にながれて19%に上がるが、マルタ候補は33%の支持率に若干低下する。

先週、マルタ候補は元サンパウロ州知事でPMDBのオレステス・クエルシア州代表と会談、PMDBから副市長候補選出、PTは2010年の上院議員選でのクエルチア候補支持について駆引きを行なっている。(8日付けガゼッタ・メルカンチル紙)