CSN製鉄は熱間圧延コイルを13.5%値上げ

ナショナル製鉄所(CSN)は大幅な純益増加にも関わらず、原材料の鉄鉱石及び石炭の大幅値上げの影響で、3月18日から国内向け全鉄鋼製品の価格を調整すると発表した。

熱間圧延コイルは13.5%、冷間圧延鋼8.5%、亜鉛メッキ圧延鋼は3.5%それぞれ値上げされるが、今回の値上げにはコストを織り込まれていないために6月初めに再度の値上げが予想されている。

昨年のCSN製鉄の売上は前年比26.5%増加の115億レアル、純益は150%増加の29億レアル、営業利益(Ebitda)は54%増加の48億レアルで23%増加の540万トンを売上げた。(12日付けエスタード紙)

設備投資用中古機械・装置の輸入緩和か

国内需要が好調に推移して製造メーカはフル操業を続けており、国産製の設備投資用機械・装置が購入できない零細小企業家に対して、連邦政府は中古機械の輸入を緩和する可能性がでてきた。

しかしブラジル機械装置工業会(Abimaq)では、中古機械輸入増加は国内メーカに打撃を与えて、そのうえブラジルを世界のスクラップ倉庫にすると批判している。

2006年の中古機械・装置の輸入件数は1万8,720件で輸入総額額は14億ドルであったが、昨年は2万3,018件で24億ドルに増加しており、国内メーカの生産は需要に追いついていない。(12日付けガゼッタ・メルカンチル紙)

グアタパラ農事文化体育協会一行が表敬訪問

  グアタパラ農事文化体育協会の川上淳会長並びに新田築副会長が3月11日に会議所を表敬訪問、平田事務局長、山田監事会議長が応対、7月5日グアタパラ移住地中央公民館で開催される入植46周年記念式典の招待状を手渡した。式典行事にはモンブカ墓地での慰霊祭、入植記念式典、農産展、演芸会、盆踊りなどが予定されている。

guatapara.jpg - 27.74 Kb

平田事務局長/グアタパラ農事文化体育協会の新田築副会長/川上淳会長/山田監事会議長

伊藤忠の田中一男社長が表敬訪問

伊藤忠の田中一男社長、横溝剛社長室長、ブルーツリーホテルの広瀬純子取締役が3月11日に商工会議所を表敬訪問、田中会頭、山田監事会議長、平田事務局長と意見の交換を行なった。

itochu.jpg - 29.60 Kb

平田事務局長/横溝剛社長室長/田中会頭/ブルーツリホテルの広瀬純子取締役/田中一男社長/山田監事会議長

今年の自動車メーカーの投資総額は49億ドル

今年の自動車メーカーは生産能力を現在の350万台から385万台に引上げるために49億ドルの投資を予定、2009年には400万台体制が予定されている

また2010年までの自動車メーカーおよび部品メーカーの投資を含めると200億ドルに達して、1996年から1998年の13ヵ所の自動車工場建設などに117億ドルの投資が行なわれたが、それを大幅に上回る投資が予定されている。

内需や格安長期ローン販売が好調で、自動車購入では3ヶ月、トラックでは9ヶ月間の待たなければならず、今年初めの2ヶ月間の自動車販売は38.7%増加 の41万5,800台、生産は23.6%増加の50万5,600台、輸出は18.4%増加の10億7,500万ドルでそれぞれ2ヶ月間の記録を更新した。

ファイアットは2010年までに50億レアルを投資するが、ミナスのベッチン工場の日産台数を今月末には3,050台に引上げ、フォードは2001年までに25億レアル、ワーゲンのトラック部門は10億レアルの投資を予定している。(11日付けエスタード紙)

ダイキン工業グローバル戦略顧問の岡田元副会頭が表敬訪問

ダイキン工業のグローバル戦略顧問で商工会議所の岡田茂男元副会頭が3月11日に商工会議所を表敬訪問、改築されて綺麗になった会議所を見学、田中会頭、山田監事会議長、窪田日系社会委員長、平田事務局長と和やかに話合った。

平田事務局長/山田監事会議長/ダイキン工業の岡田茂男顧問/田中会頭/窪田日系社会委員長

サンパウロ州の鉱工業が全国を牽引

ブラジル地理統計院(IBGE)は1月のサンパウロ州の鉱工業生産の伸び率は前月比3.4%、前年同月比15.2%と大幅に増加して2004年12月以来の伸び率を記録した。

ブラジル全国の14地域では繊維業界が集団休暇で生産が37.6%落込んだセアラー州は前年同月比マイナス2.3%を記録した以外は増加しており、パラナ州は19.7%、アマゾナス17.9%、ミナス州10.2%とそれぞれ大幅に伸びた。

ブラジル全国の平均伸び率は8.5%であったが、自動車工業が集中しているサンパウロ、パラナ、ミナス州では好調を維持、鉄鉱石の国際コモデティ価格や砂糖などの農産物コモデティ高騰も伸び率を引上げている。(11日付けエスタード紙)

6月から8月の米国向けエタノールは12億リットル

6月から8月引渡しの米国向けエタノールは前年比37%に相当する12億リットルが見込まれており、そのうち6億リットルは米国のエタノール生産地である中西部から運輸インフラが整っていない東海岸向けとなっている。

石油価格の高騰で米国の石油価格はガロン当たり2.42ドルに上昇しているが、6月のブラジルは砂糖キビの収穫期であり、エタノール供給には問題をきたさない。

北半球が夏場の3ヶ月間のヨーロッパ向けエタノールは1億5,000万リットル、その他は5,000万リットルであり、輸出価格はサントス港引渡しで1立方メートル当たり485ドルであるが、ヨーロッパ向けは10ドルから15ドル高い。

ブラジルのエタノール生産コストは他の生産国に比べて低いために収益性が高いが、今年のエタノール輸出は前年比20%増加の42億リットルが見込まれている。(11日付けガゼッタ・メルカンチル紙)