米国のリッセッションの可能性で世界金融市場が荒れているにも関わらず、鉄鉱価格交渉が1ヶ月以上ももつれているが、中国や世界の鉄鋼需要が旺盛 で、今年の鉄鉱石値上げは50%以上が予想されており、来年は20%以上の値上がり後、2010年から安定すると業界では見込んでいる。
特に中国及び台湾からの需要が強く、インド産鉄鉱石の中国のスポット価格はトン当たり180ドルと80%も値上がりしており、今年の鉄鉱石価格交渉では、2005年の71.5%の値上がりに近づく可能性もある。
米国の製鉄会社は国内及びカナダ産の鉄鉱石を使用、ローカルの製鉄会社は鉄屑を使用しているので、米国のリセッションは国際鉄鉱価格に余り影響がない。
昨年の中国の鉄鋼消費はインフラ整備や建設ラッシュで4億8,000万トンであったが、今年は5億3,000万トンの粗鋼生産が予想されている。(1日付けヴァロール紙)